コロナウイルスに対するハノイの雰囲気(1月中旬〜3/4)
ハノイ全体の話ではなく、あくまで私の体験や見聞きした範囲だけど、これまでのことを振り返ってみる。
テト(旧正月)前の1月中旬
まだ、コロナウイルスへの危機感は薄かった。
職場でも、自宅マンション内でも、マスクをしている人は、ほとんどいなかった。
中国の春節と同時期に、ベトナムでもテトの大型連休に入るので、街は「もういくつ寝るとお正月」といった感じで、浮き足立っていた。
タクシーがつかまりにくかったり、地方からの出稼ぎで人が増えるので渋滞が更にひどくなったり、あちこちの歩道が桃や金柑の植木市場と化したり…
街はカオスだったけど、それもテト前としては例年通りの光景だった。
テト期間中の1月下旬
テト期間中の街の様子は実際には見ていない。
多くのお店が閉まるのと、ベトナムでは貴重な大型連休のため、在住外国人の多くは海外へ旅に出る。我が家も同様。
我が家はマスクを持たずに出かけてしまったが、旅先のバンコクの空港や電車で、マスクをした人々を多く見かけた。
あれ、これ、マスクした方がいいなとやっと思ったが、街でマスクは見つからなかった。
テト期間のベトナムの雰囲気は、職場のベトナム人スタッフ曰く、
- 例年通りに、郷里の親戚の家に集まり、親族で過ごした。
- テトの間も、コロナウイルスへの危機感はまだあまり感じなかった。
とのこと。
テト明けの2/3(月)
子どもの学校の休みが明けて、出社してみると、ほとんどのスタッフが使い捨てマスクをしていた。
マスク着用率もさることながら、普段はマスクと言えば、布マスクなのに…。
職場のベトナム人スタッフに話を聞いてみると、
- 兄弟の通う大学が休校になっている。
(へえ!そうなんだ。まあ大学は休みにしやすいか) - 子どもの学校が今週休みになった。潜伏期間の14日間は休みになるんじゃないか。
(えっ、マジ?! もしかして…) - テトのときはあまり気にせず、観光客が集まるホアンキエム湖へマスクなしで出かけちゃったから、不安。
(テト前はみんなうきうきだったもんね) - 近くにコロナ対応の病院がある。病院に向かう途中の人のそばを通ることで、うつらないか心配。
(バイクですれ違うくらいでは、うつらないと思うけどなあ)
などなど。
そんな雑談をしていたら、その日の昼、
日本人学校から2/7(金)までの休校連絡のメールが来た。
予感はしていたけど、やっぱり人ごとじゃなかった…。
日本人学校だけでなく、ハノイ市内のすべての学校教育機関が休校となった。
2/4(火)〜3/4(水)
そこからは、
- 金曜の夕方に、ハノイの政府機関からお達しで、一週間の休校延長。
- それを受けて土曜に、学校からの休校連絡が来る。
- そして月曜に、学校からの課題がWebサイトで公開される。
- ひまと元気持て余した子どもと、学校の課題をこなしながら、引きこもる。
- 1に戻る…
これが、結果的には4週間続き…
3/4(水) から、日本人学校は授業再開となった。
テト明けから潜伏期間と言われている14日間を過ぎると、職場のマスク率は減っていった。
タクシードライバーや、マンションの警備員はマスクしているけど、日を追うごとにマスクの付け方がゆるくなってきて、鼻を出しちゃってる人も...(付けているというのが大事なんだろう)。
けれど、3/4時点では、
ハノイのローカルの学校は3/8(日)まで、
ホーチミンは3/15(日)まで、
休校を延長している。
ベトナム国内の他の対応を見ると、まだまだ来週以降の状況は読めない。
一日も早く、コロナウイルスの流行が落ち着いてくれることを祈るばかりだ。