ハノイ駄日記

ベトナムの首都ハノイで、子連れで働き暮らしていた日々の雑記。

ハノイに来た頃を振り返ってみる~5年目の春

気が付けば、我が家のハノイ生活も5年目に突入。
最近のひきこもりがちな生活の中、デジカメに入れっぱなしだった古~い写真を引き上げたので、最初の年を振り返ってみる。

 

来越当初は衝撃だらけ

2016年3月某日、ベトナム航空でハノイへ渡った。

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機内食は子供用が一番おいしそう。

自宅の広さと眺めの良さに驚き、

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めずらしく二重の虹がかかった日。これ以降、見たことがない。

ラッシュ時に、歩道を問答無用で走るバイクには慄いた。

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ハノイは歩道でも油断大敵。

ホアンキエム湖前のロータリーに、「テレビで見たことあるー!」。

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この頃はまだ歩行者天国はやっていなかった。

そして、郊外のテーマパークでは、「"かわいい"ってなんだっけ???」

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こんなに推してるのにペンギンはいなかったし…。

 

少しずつ子どもと街を探検

平日の昼間は仕事。近所に友人/知人もおらず、小さな子どもとこの街で休日をどう過ごしたらいいのかわからないまま、ネットで調べた情報をたよりに、行動範囲を少しずつ広げていった。


タクシーに乗って、プレイグラウンドへ行ってみたり、

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安くて涼しいけど、大人は毎週は飽きる。

バスでの移動にチャレンジしてみたり、

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うちからは乗りやすい路線がなく、結局この一回だけ。

タイ湖の西湖府(Phu Tay Ho)へ行ってみたりもした。

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お参りに来てたベトナム人のおばさんが、子どもにグアバをくれた。

 

もっとベトナムらしさを求めて

 一応、移動や生活ができるようになってくると、

全然、ベトナムらしいことが体験できていない…

と、焦りを感じ始めた。

 

平日は、家と職場をまっすぐ往復し、昼食は毎日、日本食レストラン。

職場にいないときは、常に子どもと一緒。

  

せめて休日の昼食くらいはと、

ハイランズコーヒーでバインミーやランチセットを頼んでみたり、

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お手軽でそこそこおいしいけど、リピートはしなかった。

Lotteのスーパーのフードコートで、肉まんとブンガー(鶏肉のブン)を頼んでみたり。

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肉まんは中が中華ソーセージっぽくて卵黄入り。ブンの鶏肉は固かった。

 気合を入れて、旧市街へ行ってみたり、

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やっぱり専門店が一番。今は歩道で食べられなくなった。

Cong Cafe(コンカフェ)でヨーグルトコーヒーに挑戦したりもした。

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クラッシュアイスとヨーグルトに濃いベトナムコーヒでおいしい。

 

ビアホイへ行ってみたり、

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例によって、飲みすぎた。

ニンビンへ行ったのは、とても印象に残っている。

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すごく暑かったけど、さすが世界遺産だった。

 

この街での自分なりの暮らし方

半年くらいたった頃、自分では、仕事にも生活にもだいぶ慣れたと思っていた。

 

なのに、相変わらず、仕事ではごく限られた人達としか接しておらず、プライベートでは近くに友人/知人もほとんどいない。

平日は時間がないからと、婦人会にも結局入らずじまい。

ハノイで暮らせてはいるけれど…

 

友達を作ったほうがいいかな?

趣味を持ったほうがいいかな?

もっとベトナムらしいことをしなくていいのかな?

...

私のもやもやを感じたのか、夫が、
「気分転換にマッサージでも行ってみたら?」
と勧めてくれた。

 

久しぶりに、一人になって、マッサージでほぐされた。

そして、もう少しいいかなと、タイ湖をのぞむカフェへ。

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これはその日の写真じゃないけれど、
この写真のように、その日のタイ湖は、鉛色で静かだった。

 

鏡のような水を見ながら、ぼーっとした。

なんだか、温泉にでもつかっているような気分だった。

 

異国の地での仕事と生活で、

自分で思っていたよりも、

気を張っていたこと、

がんばっていたことに気が付いた。

それと、

一人でお茶するだけでも、とても楽しいことにも。

 

できるときに、素直にやりたいと思えることを、楽しんでいくことにした。

 

今は、子どものおかげで、多くはないけれど、ありがたいことに友人もできた。

周りと比べて落ち込んだり、不安になることもあるけれど、そんなときは、この日のタイ湖を思い出すようにしている。