ベトナムと日本で「逆!」と思ったこと
在住5年目となり、最近はだいぶ感覚が麻痺しているけど、来越当初は日本との違いにいろいろと戸惑った。
ベトナムにしかないものなら、素直に異文化として納得しやすい。
けれど、日本にもあるものは、無意識で日本と全く同じと思いがち。
ふたを開けてみたら、中身が全然違うことがあって、驚かされる。
今日は、ベトナムと日本との違いの中から、どちらにもあるけど、「逆」なことを書いてみる。
※今更ですが、ベトナム語について、この日記ではベトナム語の声調などは無視して、英語アルファベットで書いてます。正確なつづりではありません。
お茶や牛乳には「入ってる」
特にお茶に関しては、アジアあるあるかもしれないけど...
何が入ってるって、「砂糖」。
お茶は、ハノイでは、サントリーやキリンなど、日本メーカーのペットボトルのお茶も売られている。けれど、基本は砂糖入り。
緑茶に関しては注意していたんだけど、
ある日、ウーロン茶を見つけて何気に買って飲んだら、
キリンの砂糖なしのお茶もまれに売っている。
パッケージをくるっとすると、英語も書いてある。
久しぶりに飲んだら、フツーの「ペットボトルのお茶」で、無性においしかった。
近所のミニマートは、砂糖入りのサントリーのお茶のみだった。
まあ、日本で売っているペットボトルの紅茶も、大半は加糖だから、似たような感覚なのかも。
そして、牛乳にも、入っているのだ...。
ハノイでは、フレッシュミルクよりも、常温可のロングライフの方が種類が豊富。
砂糖入りだけでなく、いちご味、チョコ味なんかも売っている。
こんなに種類があるのに、甘くないのは、一つだけ。
牛乳はおやつ感覚なのかもしれない。
砂糖の有無を文字で見分けるには、
- 無糖:Khong Duong (No added sugar, Pureなど)
- 微糖:It Duong(Less sugarなど)
- 砂糖入り:Co Duong(Added sugerなど)
我が家は、牛乳もヨーグルトも、要冷蔵のDalat Milk(ダラットミルク)の無糖のものを買っている。
以前は、「Khong Duong」と書いてあった気がするんだけど、最近パッケージが変わった。
牛乳は「PURE」、
ヨーグルトはなんと日本語で「無糖ヨーグルト」と書いてある!
無糖派は、日本人と韓国人だけ? 英語圏の人は???
一応、容器の裏に、英語表記もあるけど。
バターやフライドポテトには「入ってない」
これに関しては、日本が少数派なのかもしれないけど、
外食で出てくるバターは「塩」が入ってない。
ハノイで売っているバターはほとんどが輸入品。
スーパーで買うときは、たいてい有塩と無塩があるので、意識して選ぶ必要がある。
英語やフランス語?で書いてある。
- 無塩:Unsalted、Pure、Douxなど
- 有塩:Salted、Demi-Selなど
(訂正:すみません。塩の分量は3種類ではなく、無塩と有塩の2種類です。)
日本の有塩バターと同じような塩分のものは、「Salted」。
日本だと、無塩バターは、有塩バターよりマイナーかつ高いけど、ハノイでは塩の量が変わっても同じ値段。
用途や減塩目的で、選ぶのも有りかも。
バターははっきり書いてあるのでいいんだけど、
外食で、「塩ほしい!」となるのが、フライドポテト。
ローカルや観光地などのレストランでは、フライドポテトにほとんど塩がかかってない。
代わり?に、ベトナム人が大好きなチリソースが添えられていることが多い。
フライドポテトに限らず、ローカルスーパーのフライドチキンも味薄め。
ローカライズされてるピザ屋は、トマトソースがほとんど塗られてない。
その代わり、やっぱり、チリソースがたっぷり付いてくる…。
塩味が控えめなのは、ベトナムでは、食事を自分好みに味付けするスタイルだからかも。
食卓には、チリソースだけでなく、いろいろなタレや、ヌクマム(魚醤)が並ぶ。
↓レストランでフライドポテトの塩を探してたら、こんなことも...(^^;)。
そっちがこっち?!な数字関連
数字関連は別にベトナムだけではなく、世界で意外と違いがあると思うけど…
ベトナムでは、桁区切りと小数点の記号が、日本と逆。
桁区切りがピリオド(.)、小数点がカンマ(,)になる。
お札のピリオド(.)も、小数点ではなく、桁区切り。
一番大きいお金は、500と小数点以下が書いてあるわけじゃなくて、50万ドン(約2,500円)。
桁区切りと小数点に関しては、ベトナムに限らず、国によって意外とちがう。
(桁区切りに記号を入れないで、スペースを空ける国もある。)
地味な違いだけど、時々、「あれ?」となる。
日付の書き方も日本と逆で、ベトナムはdd/mm/yyyy。
年が2桁表記の場合もあって、慣れるまでは混乱しがち。
ちなみに、「製造年月日」と「消費期限」は、
- 製造年月日:NSX
- 消費期限:HSD
NSXしか書かれてない場合もある。
最近では、日本製品の賞味期限を、ベトナム式に読んでしまう自分がいる...。
日付の書き方に関しても、ベトナムに限らず、dd/mm/yyyyを採用している国はある。
普段は慣れの問題なのでいいんだけど、
ファイル/フォルダー名に付けると時系列に並ばないので、データ管理上はビミョーだと思う。
うちの職場は、日本とのデータのやりとりが多いのもあって、ベトナム人スタッフにも、日付を「yymmdd」で付けるよう指定している。
交通もいろんな意味で逆
ベトナムは、車は右側通行。なので、左ハンドル。
そして、特にハノイはなのか、道路において歩行者の地位は最底辺。
自分の身は、自分で守るべし。
歩道だって、ラッシュ時にはバイク道と化す。
ラッシュ時じゃなくても、駐輪場やビアホイやカフェや市場と化す。
なんなら、街路樹の方が優遇されてる。
道路の渡り方も日本と逆。
車もバイクも、歩行者のために止まったりしない。
車もバイクもすべて途切れるのを待っていたら、永遠に渡れない。
車だけいなくなるタイミングを見計らって、
止まらずに、ゆっくり一定のペースで歩いて渡る。
すると、バイクはゆるゆる避けながら、走り抜けていく。
交通に関してはほぼ愚痴になってしまった(汗)けど、
海外で過ごしてみると、日本での当然と180度違うこともけっこう出てくる。
調べてみると、日本が実は少数派なこともあったりして、目から鱗が落ちることもある。