ハノイの湖散歩(タイ湖北側)
私は普段の暑くも寒くもない季節なら、子どもを道連れに、無駄に歩き回るのが好き。
街歩きもいいけれど、ハノイは大小様々な湖があって、湖の周りは憩いの場になっている。
4/23から緩和(一部地域を除く)されたけど、4/1~4/22まで厳しい社会隔離が実施されていた、ハノイ。
引きこもりの日々の中、過去の写真を引っ張り出して、妄想でタイ湖の散歩に出かけてみた。
タイ湖の北側をぶらぶらします
ハノイの数ある湖沼の中でも、タイ湖は最大。
湖岸は一周で約17km、面積は約500ヘクタール。
よく買い物に行く、51 Xuan Dieuからスタート。
お昼ご飯とトイレをすませてから、こんなルートで歩く。
全体から見たら、北側のちょびっとの部分だけど、徒歩44分の距離。
けっこう距離があるけど、この辺りなら、
- カフェがたくさんあるので、いつでも給水&休憩&トイレOK。
- 心が折れても、すぐタクシーに乗れる。
ので、気楽にGo!
(車/バイクには十分に注意で。)
表通りを離れ、密かな憩いの場を散策
Xuan Dieu通りを北上し、サービスアパートのSomerset west pointの角を曲がる。
細い路地を抜けると、地図の①の道沿いに、カフェやレストランがたくさん並んでいる。
ガイドブックにもよく載ってるカフェ、Maison de Tet decorってここにもできたの?それとも移転???
https://www.facebook.com/MaisondeTetdecor/
あれ? トリュフリゾットで有名なVilla Eataliaはなくなっちゃったの?
レモン入りのHoegaarden(ヒューガルデン)のドラフトで、生ハムをつまむ楽しみが...(T T)
(ハノイはけっこうお店の入れ替わりが多いから、お目当てのお店に出かける前に、Google mapやFacebookで、営業しているか確認した方が無難...。)
洋館カフェのお隣はこんな感じ。
このエリアは、西洋とローカルが入り混じっているのが魅力。
地図の②は公園になっている。
昼間はがらがらだけど、夕方になると、この青空ジムはトレーニングにはげむ人たちでいっぱいになる。
青空ジムはハノイのちょっとした広場では、よくある光景。
公園の芝生で、こんな動物たちと遭遇。
ビビりのうちの子は、これ以上は近付かなかった(笑)。
動物自体は時々見るけど、
ちょっとレアな、
- ヤギと
- ドンタオ鶏(恐竜みたいな足がチャームポイント)に
- 烏骨鶏(うこっけい。よく見ると足や肌が黒い)も。
みんな食用な予感…。
近所の人?お店?が勝手に飼っていると思われる。
公園だけでなく湖の岸沿いでも、歩道にちょっと土のエリアがあると、こんな感じになりがち。
よくある、鶏が飼われている光景。(この散歩コースとは別の岸。)
子豚(!)に遭遇したことも。
逃げたり、連れ去られたりしないんだろうか…(^^;)。
公園を後にして、地図の③の方を目指して進んでいくと、
ローカルのご飯屋さん。
この日は空いてたけど、特に休日のお昼時はにぎわっている。
そのまま道なりに進めば、2頭の象が守るお寺がある。
たいてい門は閉まっているけど、外壁を眺めるだけでも楽しい。
この旧正月にカンボジアやタイでお寺を見てきて、あらためて思ったけど、ハノイのお寺は中国寄りの雰囲気。
漢字も書いてある。(今のベトナム人は漢字は読めないけど。)
日本とベトナムはお隣同志ではないけど、中国を通してつながっている感じがする。
岸沿いをぐるっと、タイ湖を堪能
さて、更に北に向かい、Quan Ba通りへ出て、タイ湖沿いを歩いて行く。
タイ湖の北端の一角、地図の①までやってくると、大きな花畑が広がっている。
(今はプランターで外壁が高く作られて、外から中があまり見えない。)
入場料(いくらか忘れたけど割と高かった記憶)を払って、中に入ることもできる。
完全ローカル向けのスポット。蓮の季節以外は特にベトナムらしい花はない。
アオザイでの写真撮影や、園内レストランで鍋宴会を楽しむベトナム人でいっぱい。
6月には近隣の蓮池で、蓮が咲き誇る。
それから、遊園地&ウォーターパーク(どローカル...)、
もあって、ハノイや近郊のベトナム人達のお出かけスポットになっているようだ。
地図の②の辺りは、こんな気持ちのいいカフェも。
(今気付いたけど、左のおにーさん達、こっちに向かって決めポーズしてた笑)
カフェの前は、もちろんタイ湖ビュー。
このままタイ湖の岸に沿って、歩いて行こう。
地図の③の岸沿いは、ちょっとした遊歩道もある。
釣りをしたり、ベンチに座っておしゃべりしたり、湖の上でカヌーをこいだり、湖沿いの道路を自転車で走ったり、みんなそれぞれタイ湖を満喫。
この辺は、カフェのほかにも、ジェラート屋さん、西洋系のレストラン、自転車のレンタルや道具を扱うお店など、ローカル以外のお店も増えてきている。
ゲストハウスも何軒か見かけるので、この辺りに滞在して、旧市街以外のハノイを楽しむ人たちもいるようだ。
たくさん歩いてのども乾いたし、ここら辺でカフェでお茶しよう。
冷房の効いた屋内から、生絞りのジュースを飲みながら、タイ湖を眺めるも良し。
外で湖の目の前に座って、ココナッツを飲むも良し。
(これは別の岸だけど、こんな路上カフェもいっぱいある。)
カフェを後にして、地図の③の方へ歩いて行く。
湖でカヌーを楽しむ人がいっぱいいるな。
前方(写真右手)にしっぽが見えてきた。
そのまま進んでいくと、
...
お皿でできた、2頭のドラゴンがこんにちは。
タイ湖は、水は決してきれいじゃないし、リゾートでもないけど、開放感とまったりした心地良さがある。
ハノイの人達にとって、特別な場所なのだと思う。
ある日のタクシーでのこと。
めずらしく、ドライバーさんが片言の英語を話せる人だった。
私たち親子を観光客だと思ったのか、移動中にハノイの名所があると、場所の名前を紹介してくれた。
そして、タイ湖沿いの道に出ると、彼は、
「This is West Lake - Ho Tay. ...Beautiful.」と言った。
私も「I know. ...Very Beautiful.」と返した。
その日は、この写真みたいに、曇りで鉛色のタイ湖だったけど、
彼も私も、タイ湖はきれいだと思った。
ハノイの人にとって大切なものを少し共有できた気がして、うれしかった。
これからじきに暑くなるけど、また涼しい季節が来る頃には、みんながのびのびと好きな場所を楽しめるようになっているといいな。