ライチと蓮と火炎樹〜ハノイの夏の初めを楽しむ
ハノイは、ぼんやりした四季があり、5月から10月くらいまでは暑い時期。
特に6月は一年で一番暑く、35度以上の日が続く。
今日は、5月頭から6月にかけての、夏の初めのお楽しみについて、書いていく。
ライチは大粒の早生種から
ライチは5月中旬から7月くらいにかけてしか、出回らない。
今年は5/18に、行商で売っているのを見た。
このあと、ミニマートで買ってみたけど、鮮度がイマイチだったので、
先週、ライチを買いにリンランの市場へ寄った。
外の通りに面した果物屋さんで。ライチを購入。
1束3キロ弱で、140kドン(約700円)。
1束全部は多すぎるので、頼み込んで、1キロ分だけ、70kドン(約350円)で売ってもらった。
値切れたのかもだけど、量を減らしてもらったし、いいや。
夕方なので、鮮度はやや落ちてたけど、お味はどうか?
この時期のライチは早生の品種で、粒の直径は3cmくらい。
色は、上の方は赤く、下の方はやや黄緑っぽい。
皮をむいて、いただきまーす。
ぷるんとした果肉にかぶりつけば、
ジュワッとジューシー!
ほのかな酸味と、爽やかな甘味でおいしい!
種は真ん中に一つ。けっこう大きい。
もう少しすれば、小粒の品種の赤いライチが出てくる。
そちらの方が、安くて甘くて種も小さくて、おいしいって評判。
だけど、私はこの超ジューシーな早生のライチがけっこう好きだ。
蓮は花束から
蓮池(Ho Sen Tay Ho)に蓮を見に行くなら、6月末から7月にかけてが、本番と聞く。
花束は、それよりも少し早めに5月中旬から出始める。
今年は、ライチと同じ日、5/18に行商で花束を売っているのを見た。
これは違う日の写真だけど、こうやって自転車に積んで、売っていることが多い。
でも買わなかったので、写真は何年か前のものだけど...(^^;)
蓮の花束はこんな感じで、蓮の葉できれいに巻かれている。
花の色は、ピンクや白がある。
肝心の花束がピンボケだけど、
茎が長くて、けっこう大きい。
個人的には、買うのに割と気合が必要...(^^;)
お値段は80kドン(約400円)前後だったかな?
蓮の花は朝開く。
写真のタイムスタンプによると、これが買った翌日の7:30。
ちょっと開いてきた!
と思って、10分後にふと見たら、
急に咲いてる!
蓮の花は水を吸い上げる力が弱く、切り花だと花が開かないこともある。
っていうか、これの次に買った花束は、固く閉じたつぼみのまま枯れた(泣)。
今年買うことがあれば、水揚げ方法を調べて、やってみたい。
樹の花はバンランから火炎樹へ
5月の頭、夏のはじまりを告げたのは、バンラン。
咲き始めは、赤味の濃い紫だった。
5月中旬には、花盛りに。
黒くて大きな丸い蜂が、足にたくさん花粉を集めていた。
何度か雨に打たれていくうちに、次第に花の色は、赤味が抜けていき、
落ちる頃には、淡い紫に。
5月末になり、
盛りをすぎたバンランに代わって、咲き始めたのは、火炎樹(ホウオウボク)。
まだ、咲いてない木も多い。
青空に、真っ赤な花が鮮やか。
晴れると日差しが強く、暑くて身体に堪える。
けれど、長かった鉛色の空の季節より、やっぱりこっちの方が気分も晴れる。
おわりに
ハノイは、今年の夏は猛暑と言われているらしい。
今週の天気予報では、いよいよ、35度以上の毎日がやってきそう。
そして、「体感温度」は40度以上になるだろう。
ハノイは、4月までは寒い日もたまにあるのが、5月から6月にかけて急激に暑くなるので、毎年身体がキツい。
けれど、ぼんやりしたハノイの四季の中で、一年で一番、季節の変化を鮮やかに感じられる時期でもある。
今だけの季節の変化を楽しみながら、夏バテに注意しつつ、過ごしていきたい。