ベトナム・ハノイでパスポート/労働許可証/ビザを更新
外国人がベトナムで働いて暮らしていくには、労働許可証とビザが必須。
そして、労働許可証とビザは、パスポート番号と紐づけられる。
駐在員家庭の場合は、基本的に会社が手配してくれると思うけど、個人で注意しておくべきこと、個人がやらなければいけないこともある。
最近、更新でバタバタしたので、体験談を交えて書いてみる。
パスポートの有効期限(残存期間)に注意!
ビザの有効期限の5か月前くらいに、一旦パスポートの有効期限を確認した方がいいだろう。
労働許可証とビザは、パスポートの番号と紐づけられている。
労働許可証とビザは最長2年だけど、途中でパスポートの有効期限が切れてしまうと、3つとも取り直しになる。
ビザ更新のためであれば、パスポートの残存期間が1年以上でも、パスポートの切り替え申請ができる。
そもそも、ベトナムで暮らす場合、パスポートの有効期限(残存期間)については、6か月以上をキープした方がいいと思う。
なぜなら、タイ、カンボジア、シンガポールなど、近隣諸国で、入国時の条件として、パスポートの残存期間6か月以上としている国が多いから。(2020年5月時点)
いざ出張や旅行といったときに、「パスポートの残存期間が足りませんでした。」では、困る。
パスポートの更新が必要な場合は、勤め先と相談して更新のタイミングを決めよう。(勝手にパスポートだけ更新すると、ビザで困る…。)
我が家は、気づいたら、子どものパスポートの有効期限が6か月を切っていたので、ビザの更新前に、パスポートを更新することに。
パスポートの更新:手続き自体は簡単
ベトナムでパスポートの新規発給・更新できる場所は?
それぞれの管轄の地域は、大使館や外務省のWebサイトではよくわからなかった…。
Vietjoe lifeの2015年の記事によると、
大使館の管轄は南中部高原地方ザライ(Gia Lai)省と南中部沿岸地方ビンディン(Bình Định)省以北、領事館の管轄は南中部高原地方ダクラク(Đắk Lắk)省・フーイエン(Phú Yên)省以南となります。自分の住んでいる省・市の管轄の公館で申請することになります。
https://life.viet-jo.com/howto/process/235
最新情報は、大使館に問い合わせてください。
申請と受け取りで、2回行く必要がある。
申請は代理人でもOKだけど、受け取りは本人必須。
遠方から申請に行く場合は、事前に連絡/確認しておけば、即日発行してくれるようだ。
パスポートの更新に必要なものは?
持参する必要があるものは、写真とお金と今のパスポートだけ。
ただし、姓名や本籍地の変更がある場合は、戸籍謄本が必要。
郵送での申請/取り寄せになるけど、詳しい方法は、自分の本籍地の自治体へ要確認。
あとは入館時に、入館者全員のパスポートまたはレジデンスカードが必要。
パスポートの写真は、規定(サイズ、背景、NG事項)をよく確認のうえで、撮影&印刷しよう。
ハノイならこちらで紹介されているところで撮れそう。
また、自分でスマホで撮影して、Vincomのショッピングモールやイオンモールなどにある、写真プリント機で印刷してもいいかも。
我が家は、労働許可証やビザの申請用写真などと一緒に、勤め先で撮影&印刷してもらった。
パスポート更新の流れ@在ベトナム日本国大使館
我が家は、ハノイ市に住んでいるので、更新は、在ベトナム日本国大使館(27 Lieu Giai)で。
更新してみた感想は、早くて簡単。
大使館が自宅から遠くない&移動はタクシーなのもあって、日本での申請より圧倒的に楽だった。
- 入館時:
入口で、来館者全員の身分証明書(パスポートまたはレジデンスカード)を見せて、荷物チェックを受けた。
- 館内窓口の言語:
日本語を話せるベトナム人が対応してくれた。
- 申請:
大使館で書類を書いて、写真と今のパスポートを提出。
パスポートの引換券をもらって帰宅。
- 期間:
申請から3業務日で受け取り。(月曜に申請で、木曜に受け取り。)
- 受け取り:
引換券を渡して、お金を払って、領収書にサインでおしまい。
日本のパスポートセンターと違って、新規発給の人がほぼいないのもあると思うけど、大使館での滞在時間は、それぞれ15分程度だった。
ただし、長期休暇の前などは、混みあうのかも。
さて、これでパスポートはクリア。
労働許可証の更新:健康診断が必要
労働許可証は、Work Permit(ワークパーミット)とも呼ばれている。
申請書類は、更新の場合は、勤め先で用意してくれるだろう。
本人がやる必要があるのは、写真を撮るのと、書類にサインするのと、健康診断を受けること。
受診する病院は、勤め先が指定するだろうけど...。
参考までに、ハノイで、
労働許可証用の健康診断を受けられる&日本語対応の病院は、例えば、
- Family Medical Practice(298I Kim Ma)
- Raffles Medical(51 Xuan Dieu)
- さくらクリニック(65 Trinh Cong Son)
などなど。
健診項目は、ざっくりの記憶だけど、
- 尿検査
- 身長、体重
- 血圧
- 採血
- 視力
- 歯科(歯の有無や治療跡をざっくり見たくらい...)
- 心電図
- レントゲン
今回なぜか、軽く性病の検査をされた(同性の医師に目視で)...。ベトナム人と結婚する場合の健診と取り違えてない???
もし、病院で何のための健診か聞かれたら、「Work Permit(ワークパーミット)」と答えよう。
健康状態にどれくらい問題があると、労働許可がおりないのかは、知らない(^^;)。
「これ、働いてないで休まなきゃダメだよ!」って感じじゃなきゃ、大丈夫。たぶん。
コロナ禍で、労働許可証の新規発給がストップ中だったけど、更新は無事にできた。
ビザの更新:労働許可証とは別に必要
労働許可証が取得できたら、次はビザの更新。
労働許可証とビザは、それぞれ別途取得する必要がある。
以下、引用。
よく混同されやすい、ビザと労働許可証(通称ワークパーミット)は同じものではなく、まったく目的が異なるものです。
外国人がベトナムで働く場合は、原則として就労ビザと労働許可証の2種類の証書が必要になります。
就労ビザは、15日以上ベトナムに滞在する場合に必要となり、労働許可証は3ヶ月以上ベトナムで働く場合に必要となってきます。
1年を越える滞在が予定されている場合には、一時在留許可証(テンポラリーレジデンスカード=TRC)を取得しなければなりません。
なるほど!
滞在予定1年未満の場合は、パスポートに貼り付けるタイプの、就労ビザ(査証)。
滞在予定1年以上の場合は、テンポラリーレジデンスカード(一時在留許可証)を取得することになる。
勤め先で更新の手続きをしてくれる場合、
本人がやるのは、写真を撮るのと、書類にパスポートと同じサインをするくらい。
過去にこのサインが、「パスポートのものと違うように見える」と難癖付けられて言われて、役所まで出向いて、お役人の目の前で何回か書き直させられたことがある…。
今回は、特に何事もなく、更新できた。
おわりに:更新中の宿泊/飛行機移動などは不可
ベトナムのハノイで普段暮らしていて、パスポートの提示を求められる場面はほぼない。
なので、自分が海外に住んでいる外国人だということを忘れがち。
だけど、外国人は、ベトナム国内であっても、宿泊や飛行機に乗る際にはパスポートの提示が必要。
労働許可証やビザの更新中は、パスポートを預けることになる。
先日、ハノイ市内のホテルに宿泊したいと思ったけど、ちょうどビザの更新中でパスポートが手元になかったのであきらめた...(TT)。
旅行や出張のタイミングと、労働許可証やビザの更新が重ならないよう、注意したい。
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