ベトナム・ハノイの薬局で医薬品を買う(2021)
ベトナムの薬局では、病院で処方してもらうのと同じ薬を、処方箋なしで買える。
我が家は体調が悪いとき、基本的には病院へ行く。
けれど、かかりつけの医師が休みのときや、子どもの急な発熱などのとき、薬局で当面の薬を買うことも。
今日は、ベトナムの薬局での薬の買い方や、実際に買っている薬の種類について、書いてみる。
【2021/5改稿:実際に買える薬の種類を追加しました。】
ベトナムの薬局での薬の買い方と実体験
薬局は、ベトナム語でNhà thuốc(ニャー・トゥオック)と言う。
ハノイでは、日本のドラッグストアのようなお店は見かけないけど、小規模の薬局は街のあちこちにある。
薬局では、処方箋なしで、抗生剤も買える。
薬の買い方は、
- 症状を伝える。
- 買いたい薬の写真や箱を見せる。
- 買いたい薬の成分を伝える。
などなど。
薬をによっては、必要な量(○日分、○回分)だけを買うこともできる。
薬局の人に英語が通じるかは場所にもよるかな。
薬局の人がベトナム語オンリーの場合でも、翻訳アプリなどで、日本語→英語→ベトナム語で伝えれば大丈夫。
つくづく、便利な時代でよかった。
私が実際に買ったときの例だと...
その1. 目に違和感。抗菌目薬がほしい
目が充血して、少し痛みと違和感があったとき。
薬局で、こんな翻訳アプリの画面を見せた。
(これで伝わらなければ、英語を更にベトナム語に翻訳で。)
すると、病院で処方されるような目薬を勧めてくれた。
いくらか忘れたけど、100kドン(約500円)でお釣りがきたと思う。
また、別の日、別の薬局では、市販薬っぽい、ロートの目薬を勧めてくれた。
こちらは、36kドン(約180円)。
同じ用途を伝えても、薬局によって、勧めてくれる薬はちがう。
使ったことがある薬で、自分に合うと感じるものがあれば、写真を控えておくと指定しやすい。
その2. 腰が痛い。湿布がほしい
私は腰痛持ちなので、日本から、大量にこういうのを持ち込んで、ピンチのときに使っている。
これがなくなりそうなので、薬局でこの写真を見せてみたんだけど、ないとのこと。
うーん...じゃあ、
サロンパスの白い普通の湿布かな。
「湿布」をアプリで翻訳してもいいんだけど、Webでサロンパスの画像を検索して、見せた。
無事に、サロンパスをゲット。
一袋2枚入りで15kドン(約75円)だった。
湿布も、必要な分だけ買えるように、小分けになっている。
我が家のベトナムでの常備薬
基本的には病院で診察を受けて、適切な薬を処方してもらいたいけど、風邪薬などはとりあえずの分を常備しておくと安心。
病院でよく処方される薬を写真で控えておいて、薬局で買っている。
大人用の解熱鎮痛剤:Panadol
アセトアミノフェン系の解熱鎮痛剤。
病院で処方されたときは、これならインフルエンザの高熱時に飲んでも大丈夫って言われた。
お値段は控えてないけど、そんなに高くはなかったはず。
インフルエンザでなければ、イブプロフェン系の薬も病院でよく処方される。
薬局でも、成分名で「Ibuprofen」と伝えれば、出してくれるだろう。
大人用の風邪薬:Ameflu
せき、鼻水、発熱などに効く、いわゆる総合感冒薬。
高熱のときは、解熱剤のPanadolと併用している。
お値段は控えてないけど、高くはなかったと思う。
大人用の痰切り:Mucosolvan
名前も箱のデザインも、日本でよく処方されるものとほぼ同じ。
痰が絡んだり、鼻詰まりのときに処方される。
お値段は控えてないけど、そんなに高くはなかったはず。
ノンシュガーのトローチ:Dorithricin
ちょっとリッチな、50kドン(約250円)だけど、よく効く気がして、お気に入り。
のどの調子が悪いときや、のど風邪予防に。
Sugar Freeで、甘さ控えめ。ミント系のフレーバー。
キャンディータイプじゃないので、暑くても溶けないのが素晴らしい。
鼻うがい:Sterimar
ちょっとリッチな、80kドン(約400円)だけど、痛みなしで、鼻うがいが簡単にできる。
先端を鼻の穴に入れて、プシューッと押せば、洗浄水が流れ込んでくる。
もう片方の鼻か、のどに水が落ちてくればOK。あとは優しく鼻をかむだけ。
鼻の調子が悪いときや、副鼻腔炎などの予防に。
子供用の解熱剤:Tylenol
アセトアミノフェン系の解熱剤。
インフルエンザなどの発熱にも使える。
お値段は忘れたけど、そんなにしなかったはず。
イブプロフェン系だと、Brufenなど。
インフルエンザでなければ、こちらが処方されることも多い。
近所の薬局では、60kドン(約300円)。
甘いオレンジ味。
どちらも、箱の中の説明書に用量が書いてはあるけど、病院で処方してもらうと、体重に応じて細かく指定してくれる。
用量をメモしておくと安心。
子供用の風邪薬:Ameflu
近所の薬局では、20kドン(約100円)。
せき、鼻水、発熱などに効く、いわゆる総合感冒薬。緑と赤の違いはよくわからない。
高熱のときは、イブプロフェン系の解熱剤のBrufenと併用している。
ただ、子ども曰く、マズいらしい(笑)。
用量は、年齢に応じてこんな感じ。
小さい子供は、医師に用量を決めてもらう必要有り。
こちらも病院で処方してもらうと、体重に応じて細かく指定してくれる。
子供用の痰切り:Bisolvon
痰が絡んだり、鼻詰まりのときに処方される。
お値段は控えてないけど、そんなに高くはなかったはず。
子供用の抗ヒスタミン剤:Aerius
鼻炎や咳が続くとき、皮膚炎などのアレルギー症状のときに処方される。
お値段は控えてないけど、そんなに高くはなかったはず。
参考:子供の薬の瓶の開け方
ベトナムで処方される子供の薬は、誤飲を防止するために、普通に回しても開かないようになっているものがある。
ふたにこのようなイラストがあるものは、ふたを下に押しながら回すと開く。
おまけ:ここが違うよ、ベトナムの錠剤
たいていの薬は1回1錠。
いろんな薬を飲まなきゃいけないときに
これは2錠だっけ?1錠だっけ?
ってことがないのは、楽。
日本でも、なんでも1回分は1錠ならシンプルなのに。
と思わなくもないけど、代償が...
錠剤がでかい!
1回分を1錠にまとめた結果、1錠がとても大きい。
写真の薬だと、体積で日本の一般的な錠剤の2.5倍くらい。
むしろ、久しぶりに日本の錠剤を見たら、日本の薬ちっちゃっ!失くしそう。って思った...。
錠剤飲むのが苦手な人は、のどにつまらせないように注意。
おわりに:日本から持参している薬は?
医薬品はベトナムでも病院や薬局で買えるので、我が家の場合は、
医薬品未満で十分で、愛用のもの
を持参している。
湿布はベトナムでも買えるけど、日本の方が種類豊富で割安。
お手軽な胃腸薬も、日本の市販薬の方が、好みに合わせて選びやすい。
愛用のもので特筆したいのは...
ロキソニン派は持参で。
第一三共製薬のロキソニン(JAPROLOX)がベトナムで買えるらしいんだけど、ハノイではあまり売ってない。
頭痛・生理痛用に買いたくて、薬局を何軒か回ったけど、今のところ未遭遇(泣)。
それから、イソジン的じゃないうがい薬。
私は消毒の匂いがするうがい薬が苦手(子供か!)で、「新コルゲンコーワ うがいぐすり」を愛用。
ミントの香りで、持ち運びにもコンパクトで良し。
こういう、消毒感たっぷりのイソジンっぽいうがい薬なら、ベトナムでも買える。
日本の市販薬、ベトナムの医薬品と病院。
それぞれうまく使って、健康を保っていきたい。
↓ベトナムで病院へ行くときの話。よろしければ、こちらも。
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