海外に住んでいても、歯医者は日本に一時帰国した際にという人も多いだろう。
言葉、設備、医療レベル、治療費など、国や地域によって、いろいろと事情はあるだろう。
ベトナム・ハノイでは、日本人歯科医のいる歯医者もいくつかあり、我が家はハノイで歯医者に通っている。
我が家で加入している海外旅行保険では、歯科は自費での診療となる。
ベトナム・ハノイでどこの歯医者へ行く?
ハノイには、ローカルの歯医者、日本語通訳がいる歯医者、日本人医師のいる歯医者と、いろいろある。


日本人医師のいる、日系の歯医者は3つ。(2020年8月時点)
さくらクリニック 歯科(65 Trinh Cong Song)
内科、歯科併設の日系病院。タイホーエリアならここが近い。
日本人の歯科医師と歯科衛生士がいる。
(WellBe会員はカード持参で。プロモーションをやっていることがある。)
- 休診:土曜の午後、日曜/祝日
- TEL:024-3718-2000(歯科)、024-3718-1000(内科)、093-636-6233(ホットライン)
三国歯科(8F Lotte Center, 54 Lieu Giai)
ロッテのオフィス棟の8階。キンマーエリアならここが近い。
日本人の歯科医師が複数名いる。
一般歯科だけでなく、口腔外科も。
- 休診:日曜/祝日
- TEL:024-7300-6480、090-4677-168(日本語専用)
※デパートではなくWESTゲートから入館。パスポートかTRC持参で。詳しくはWebサイトで。
なごみデンタルクリニック(2F Indochina Plaza, 241 Xuan Thuy)
インドチャイナプラザの2階。西側のエリアならここが近い。
日本人の歯科医師、矯正専門医、歯科衛生士がいる。
子供の予防歯科に力を入れていて、回数券制の「キッズクラブ」がある。
- 休診:火曜の午前、木曜、日曜の午後
- TEL:024-3795-4261、090-4768-018(日本語直通)
海外での歯医者や持病の診療費は、全額自己負担?
日系の歯医者があるのはいいけれど、気になる診療費。
国によるけど、ベトナムでは、診療費は病院が自由に設定できる。
外国人向けの病院や日系の病院で全額自己負担となると、日本での医療費よりも高額になる。
駐在員家庭の多くが、勤め先の福利厚生で、海外旅行保険に加入しているだろう。
通常のけがや病気であれば、海外旅行保険で全額カバーされる。
けれど、歯科や持病の診療は保障外(特約扱い)としている場合が多い。
海外旅行保険では保障外でも、あきらめるのはまだ早い。
自分が加入している日本の健康保険の、「海外療養費」(「海外医療費」など)の申請方法を確認しよう。
歯科や持病の治療以外に、普通のけがや病気の場合も申請できる。
申請期限は、海外で治療費の支払いをした翌日から2年以内と、けっこう長い。
海外療養費の申請をすると、日本で同じ治療をした場合にかかる金額を基準として、日本の健康保険でカバーされる分(3割負担なら7割)を支給してくれる。
(海外で実際に払った分の、7割ではない。)
日本の銀行口座への振り込みとなる。
駐在員なら、日本の給与口座への振り込みを指定するのが、一番スムーズなはず。
歯医者へは、海外療養費の申請書類を持参で
申請書類のフォーマットは健康保険によって異なる。だいたい、それぞれのWebサイトからダウンロードできるだろう。


一般的に、病院で書いてもらう必要があるのは、
- 歯科診療内容明細書(+日本語訳)
- 領収書(+日本語訳)
日本語訳は病院とは別のところで作成してもいい。
けれど、ハノイの日系病院や、日本人医師のいる病院なら、そもそも日本語で作成してくれるので、翻訳がいらない。
病院へ行くときに、印刷して用紙を持参すれば、その日に受け取れる。
自宅にプリンターがない場合は、書類のデータを病院に送って、病院で印刷および記入してもらおう。
このほかにも自分で記入すべき書類、準備すべきものがある。
(申請書、同意書、渡航期間の確認用にパスポートのスタンプページのコピーなど)
申請は月ごとに1セットになる。
歯医者なら、なるべく月をまたがなくて済むように通院すると、あとの手続きが楽なはず。
おわりに
参考までに、実際にハノイのある日系歯科での診療費と、支給された海外療養費を書いてみると、
健診と歯のクリーニングで、
支払った金額:1,955kドン(約10,000円)
- 再診料:170kドン
- レントゲン:595kドン
- 歯周病処置(クリーニング):1,190kドン
支給された海外療養費:6,536円
だった。


歯のクリーニングは、スケーリングだけでなく、電動の器具と薬剤を使って、時間をかけて歯を真っ白に磨きあげてくれたので、自己負担・約3,500円なら、そこまで高くないかと。
申請がちょっとめんどくさいけど、日本の健康保険も使って、歯の健康を保っていきたい。
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