テト前の風物詩@ハノイの路上や市場
2021年は2/12がテト元日。テト休暇は2/10〜2/16。
1月末から、あちこちの路上は即席花市場と化し、ますます盛り上がってきた。
最近見かけた光景を、徒然に書いてみる。
路上はテトの花市場に
12月末くらいから、ニャッタン橋付近の路上には、大きな桃の鉢が並び始めた。
ベトナム北部のハノイでは、テトには桃の花を飾る。(南部は黄色のホアマイ。)
1月に入って、即席・路上花市場の範囲はどんどん広がり...
日々、桃の花もほころんでいく。
ハノイのいろんな場所が、花の路に。
桃以外には、黄色の実も飾る。
大きな黄色いザボン。
そして、金柑。
ハノイの北側だと、ニャッタン橋の南、ラックロンクアン通り(Lac Long Quan)などで、テト前のお花見ができる。
地図の丸印のあたり、タイ湖のお皿ドラゴンこと、ツインドラゴンのロータリーも、毎年、花市場に。
タクシーのフロントから見える、人の背丈よりずっと大きなザボンの鉢。
みなさん、テトを迎えるための大事な花を真剣に選ぶ。
配送は、車やバイクで。
毎年買うってことは、この植木達、テトが終わったらどうしてるんだろう?
小ぶりな花はいつもの市場で
桃や金柑は、大物の鉢ばかりではなく、小ぶりのものも出回る。
常設の市場でも、この時季は、桃や金柑が並ぶ。
自転車行商の花屋さんにも、桃の枝。
桃の花は、赤に近い色が主流。
淡いピンクの桃もある。
金柑も、小ぶりな鉢が市場に並ぶ。
バイクで運びやすい、高さ80cmくらい。
桃の枝も、花瓶で飾れるサイズのものも。
実際に買って帰ると、イメージより大きかったりするんだけど(^^;)。
これは、別の年に買ったものだけど、これくらいの枝で、100kドン(約500円)前後。
今年もひと枝買おうかな。
オンタオの祭事品とバインチュン
この時季に市場で見られる風物詩は、ほかにも。
キラキラの紙でできた、「オンタオの日」の祭事品。
自転車行商でも山盛り。
大きいのが、天帝。
小さい3つセットが、三位一体のかまどの神・オンタオ(ông Táo)。
この馬は、南部のオンタオの乗り物かな?
オンタオの乗り物は、北部は鯉、南部は馬らしい。
「オンタオの日」は、毎年、旧暦の12/23(2021年は2/4)。
この日、オンタオは天に帰って、家々の一年の行いを天帝に報告する。
オンタオの日には、家庭の祭壇に、紙の人形とお供えを飾って、最終的にはこの紙の人形を燃やす。
...らしいよ。
日記を書くと、いろいろ調べるきっかけになるな。
この日を境に、ベトナム人の中では、本格的に年の瀬に。
あとは、あちこちで増えてきたのは、バインチュン(Bánh chưng)。
ベトナムのテトに欠かせない食べ物。
ゾンの葉で、もち米、緑豆、塩胡椒で味付けした豚肉を包んで、10時間以上ゆでたもの。
これも地域でちがうようだ。
北部は四角いバインチュン、南部は俵型のバインテット。
テト飾りも、両方の形が並べられてる。
近年はできあいを買う人も多いようだけど、作っている光景もたまに見かける。
最近、近所の広場で、おばさん達が集まって、大量のバインチュンを作っているのに遭遇。
ここまで書いておいて、私は食べたことない(^^;)。
テト前じゃなくても、露店で揚げ焼きで売ってるけど、けっこう大きいんだよね。
だれか、一口だけ味見させてくれないかな。
ベトナムのテト前の光景は、外国人として、はたから眺めているだけでも、うきうきした気持ちになる。
今年はテト直前に、新型コロナの市中感染が出てしまったけれど、みんなが楽しみにしているテトが、平穏でありますように。
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