ベトナム民族学博物館で54の民族の文化に触れる
ベトナムには、54の民族が暮らしている。
全体の8割強を占めるのは、キン族(Viet族)。
多数派のキン族以外に、独自の信仰や言語を持つ、53の少数民族がいる。
北部のハノイから行きやすいエリアだと、北の山岳部・サパにいくつかの少数民族が暮らしている。
ハノイ市内で少数民族の文化に触れられて、幼稚園以上の子連れにもお勧めの、ベトナム民族学博物館について書いてみる。
ベトナム民族学博物館(Vietnam Museum of Ethnology)へ
ベトナム民族学博物館は、観光の中心地ホアンキエム湖からは車で20〜40分。タクシーで500円弱。
ベトナム語の名称は、「Bảo tàng Dân tộc học Việt Nam」。
月曜休館。(テト休暇中も休館。)
営業時間は8:30〜17:30。
チケットは入り口前の窓口で、購入できる。
入館料は、大人40kドン(約200円)、料金一覧にないけど子供10kドン(約50円)。
6歳未満は無料。
ごっついカメラ持参の場合は、50kドン(約250円)。
館内ガイドは、ベトナム語、英語、フランス語で、日本語はなし。
チケット購入時に、Where are you from?と聞かれる。
民族学博物館なだけに、来場者の出身地の統計をとってるのかな?
展示エリアは、大きく3つに分かれている。
1. ベトナムの民族の展示。入ってすぐの正面の建物。
2. 東南アジアの民族の展示。入って右手の新館。
3. ベトナムの民族の家屋。敷地内奥の屋外展示。
お土産屋とレストランも有り。
わずか200円で見学できるのに、気合の入った博物館。
今日は1と3を中心にまわります。
ベトナム民族の展示は臨場感たっぷり
まずは、メインのベトナムの民族の館内展示へ。
入口付近の受付に日本語パンフレット有り。
それ以外は、館内の説明は、ベトナム語、英語、フランス語で、日本語はなし。
入って1階左手に進めば、ベトナムの54の民族一覧。
中は博物館らしく、ガラスケースの向こうに、いろんな展示物。
それぞれ、どの民族の何のためのものなのか、説明があるけど、英語がスラスラ読めずに挫折(^^;)。
説明が読めなくても、繊細な伝統工芸品は見るだけでも楽しい。
いろんな民族の家屋のミニチュアがあったり。
人形で、民族の儀式や生活の様子を再現している展示も多数。
ノンラーはこうやって作るんだね。
魚を獲るカゴ、積みすぎ!
ベトナムのもりもりバイク運搬の源流がここに(笑)。
家屋は、実際に中に入れるものも。
家屋の前の「Ritual Tree」に飾られていたのは、カエル?
こちらは何の儀式だろう。
衣装も言葉も信仰もちがう、54の民族が住む国、ベトナム。
いつか、少数民族が多く住む、サパにも行ってみたいな。
実際に中に入れる、ベトナムの民族の家屋
民族の家屋に実際に入って見ることができる。子供にも好評。
中に入るときは、靴を脱ぐ必要有り。
屋外には、8つの民族の建築物がある。
Tay族のかなり高めの高床式住居。
家の下の空間には、唐箕に石臼?
作業場にしてるんだね。
Giarai族のお墓。
周りの木像は、人の一生を表現してるのかな?
「考える人」inベトナム。
ひときわ目立つ、Bana族の共同住宅。
家のサイズに対して、奥行きは狭めで、屋根がものすごく高い。
木製の階段は、上りもドキドキだけど、下りが相当怖い(^^;)。
Ede族の長い家。
こちらの方が入りやすいかな?
幅6m、奥行き42.5mもある。
床がギシギシいうので、ちょっとドキドキ。
梁の彫刻。どんなストーリーがあるんだろう。
どの建築物も材質は木や竹。
高床式が多いのは、雨の多い気候だからだろうね。
本来はこの屋外で、水上人形劇もやってるんだけど、海外からの観光客が来れるようになるまでは、休業かな。
その他の施設
この日は見学しなかったけど、新館では、東南アジアの民族の展示もある。
中を少しだけ。
こちらの方が明るく、広々。
トイレも新館の方がきれい。
飲食できるレストランは、屋外展示の手前に一箇所。
以前はもっとローカルな雰囲気だったけど、なんかおしゃれになってる!
メニューは未確認。フォーやチャーハンくらいはありそうかな?
お土産屋は入口すぐに2店舗。
少数民族の工芸品や、ベトナムらしい絵のコースターなどが買える。
お手頃なものから、水上人形劇のミニチュアまで。
少数民族の布や刺繍を使った、ぬいぐるみやバッグもある。
ハノイでベトナムの多数の民族の文化に触れられる、ベトナム民族学博物館。
機会があれば、お試しあれ。
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