タインチャー:びわ?マンゴー?じゃなくて「アカタネノキ」
ベトナム・ハノイで暮らしていて、普段はスーパーで買い物することが多いけど、たまに果物を市場で買う。
先日、ミニマンゴーみたいな、小さめのびわみたいな、オレンジ色の実を見かけて、買ってみた。
いつもの市場で、「タインチャー」と出会う
暇つぶしの市場散歩にはまっている、今日この頃。
春から初夏へと向かっている、4月頭のハノイ。
今日も安定の曇り空。
なんか、おもしろいものないかな〜。
おっ!ミニマンゴー?
なんか、小さめのびわみたい。
お店のお姉さんに、「ソアイ?」(Xoài-マンゴー?)と聞いたら...
「タインチャー(^^)」との回答。
1kg50kドン(約250円)で購入。
思ってたより、高い。
この後、市場の他のお店では同じものを見かけず。
めずらしい種類のマンゴーなのかなと思いつつ、帰宅。
いざ、タインチャーを実食!
1kg分のタインチャーはこんな感じ。
大きさは、玉子より少し小さい。
皮は手でむけそうにない。
小さくて包丁ではむきづらいので、ピーラーで。
皮と同じく、きれいなオレンジ色の実がおいしそう。
いただきまーす!
酸っぱ!
あ、でも、甘い。
マンゴー的な香りだけど、味は少し杏子っぽいような。
酸味は、実によって差があった。
熟しているものは、ほどよい酸味と濃厚な甘さでおいしい。
ところで、この種の形、マンゴーじゃない気がするなあ。
タインチャー(Thanh trà)はアカタネノキ
タインチャーとミニマンゴーを写真で見比べてみた。
左がタインチャー、右がミニマンゴー。
ぱっと見は、よく似てる。
ミニマンゴーの方は、形が左右非対称だけど。
大きさは、ミニマンゴーの方が大きくて、玉子くらい。
実の表面も色もよく似てる。 質感は、ミニマンゴーの方がより繊維質。
そして、種は決定的にちがう!
タインチャーの種は大きなアーモンドみたいだけど、ミニマンゴーの種は平たくてぺらぺら。
ミニじゃないマンゴーも、基本的には、平べったい種。
タインチャーって、いったいなあに???
「タインチャー」という音を頼りに、適当なつづりを入力して、Google先生に聞いてみたら...
「タインチャー」のベトナム語表記は、Thanh trà。
マンゴーと同じく、ムクロジ目ウルシ科。
和名は、アカタネノキ。
英語名は、Gandaria、Plum mango、Mango plumなど。
タイでは、マップランなどと呼ばれているとのこと。
日本語の「アカタネノキ」は「赤種の木」で、種が赤いのが由来...
え?
種、赤いの?
タインチャーを切ってみた。
鮮やかな、赤紫!
オレンジとのコントラストが違和感ありまくり。
世の中には不思議な果物がいっぱいあるなあ。
マンゴーみたいな、びわみたいな、アカタネノキ。
ベトナム語では、Thanh trà(タインチャー/タンチャー)。
皮をむいてぱくっと食べれば、甘酸っぱくて、とてもいい香り。
機会があれば、お試しあれ。
マンゴーって、いろんな大きさや色があるので、マンゴーの一種かと思った(^^;)。
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