休日の朝食にベトナム料理を(バインクックと食材見学)
ここ数ヶ月はまっている、ベトナムのローカル朝ごはん探検。
少し前のことだけど、バインクックをマンベー(持ち帰り)してみた。
露店のおこわ屋でバインクックをゲット
この日は朝の散歩がてら、市場へ。
今朝の朝食は何にしようかな〜。
こんなとこにも、おこわ(Xôi - ソイ)の露店。
めずらしく、メニューがちゃんとあるな。
...あ、バインクック(Bánh khúc)がある!
わりと夜遅くに売っている声を聴くけど、朝食でもあるんだね。
チョトーイ、モッ バインクック!
(すみません、バインクックひとつ!)
13kドン(約65円)なり。
自宅に持ち帰りで。
バインクックは、おこわおにぎりだと思ってたけど...
包みを開ければ、バナナの皮から、ごっついおこわおにぎりが登場。
ごまピーナッツ塩をかけて、いただきまーす!
半分に割ってみると...
え?! 草大福的なの入っとる!
まずは、ひとくち。
草餅の香りがアクセントの、素朴なお味。
外は、ごまピーナッツ塩をかけた、白いおこわ。
中の草餅は、よもぎっぽいけど、ちょっと香りが違う。
塩味の緑豆餡に、塩味の豚肉入り。
普通のおこわより、ずっしりお腹にたまった。
バインクックは、以前にスーパーで買ったことがある。
その時は、野菜ペーストと緑豆餡と豚肉を包んだ、おこわおにぎりだと思った。
フツー、Bánh(バイン)って、粉物やお餅のことだから、不思議な名前だなと思っていたら...
中の草大福みたいなとこが、バインクックのBánh khúcなとこだったのか!
↑のバインクックは、私が食べたものより、おこわの層が薄くて、バイン感がある。
クック(Rau khúc)は、ハハコグサ - 日本の春の七草「御形(ゴギョウ)」と同属っぽい。同種か別種かは、よくわからない。
本物のクックの代わりに、コールラビやほうれん草で代用することもあるようだ。
バインクックの餡のとこを、スーパーや街で探してみた
クックをメインにしたかったけど、よくわからなかったので、餡の方で。
餡には、緑豆が使われている。
緑豆(ムング豆)はベトナム語で、Đậu xanh(ダウサイン)。
(音は、ドーサインのが近いかも。)
ベトナムではいろいろな豆が食べられている。
なかでも、緑豆は超メジャー。
皮無しで売られているものは、米粒より少し大きめで、黄色っぽい。
朝ごはんの定番・Xôi xéo(ソイセオ)は、ターメリックのおこわに、塩味の緑豆ペーストを乗せて食べる。
緑豆は、お菓子にもよく使われる。
ベトナム土産の定番、Bánh đậu xanh(バインダウサイン)は、緑豆を粉にし、砂糖と混ぜて、キューブ状に固めたお茶菓子。
ほろほろと崩れる、黄粉のような素朴な甘味。
お土産に買っていくと、地味なので大ウケはしない。
けれど、少数ながら熱烈なファンがいて、買っていかないと寂しがる(笑)。
ベトナムのあんみつ?ぜんざい?な、Chè(チェー)にも、甘い緑豆が入る。
この手の、Bánh(バイン - 餅)なものも、中の餡はたいてい緑豆。
甘い餡が多いけど、たまにしょっぱい餡もある。
アイスにも緑豆。
小豆のポジションは緑豆が総獲り!
タロイモやら緑豆やらで、ハノイのアイスは、日本人が期待する南国フレーバーがあんまりないな(笑)。
地味だけど、ベトナム料理のあちこちにひそむ緑豆。
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