ライチとバンランでハノイの夏を味わう
長い夏が始まったハノイ。
暑くてしんどい。
ベトナムの新型コロナ第4波は収束が見えず、ハノイでは、5/25(火)の正午から、飲食店は店内飲食禁止に(泣)。美容院や床屋も営業休止...。
なにかと鬱々しがちな昨今だけど、この季節にしか見れないものもある。
5月下旬、お手頃になってきたライチ
今年の初ライチは、近所の市場で5/13に購入した。
甘みが強くておいしかったけど、やや青くて酸味もけっこうあった。
あれから、2週間もたたないうちに、スーパーにもライチがもりもりに。
1kgあたり39,900ドン(約200円)と、買いやすいお値段に。
ライチはベトナム語で、Vải(ヴァーイ)。
鮮度を保つために、ベトナムではライチは枝付きで売られる。
ひと束で3kg前後。
スーパーならほどいて売ってくれるけど、市場だと束ごとじゃないと売ってくれないことも。
...というわけで、ひと束まるっと買ったご近所さんが、お裾分けしてくれた。
ちょうど買おうと思ってたから、めっちゃうれしい!
時季の初めは、大粒の早生の品種が出回る。
...それにしても、でっかいな。
この写真の粒なんて、直径4cmくらいある。
ぷるんとジューシーで、甘〜い!
食べ時ですなあ。
早生の品種は種もけっこう大きいので、可食部は見た目より少ない。
今は大粒のライチばかりだけど、もう少しすると、もっと小粒な品種が出回る。
小粒の品種の方が、安くて種が小さくて甘いと評判で、ベトナム人には人気。
私は、早生の大粒のジューシーなライチも大好き。
2020年から、ベトナムのライチが日本に輸出されるようになった。
日本で買えるベトナムのライチは、大粒? 小粒?
どっちの品種なんだろう。
バンランの紫のグラデーションを愛でる
ベトナム語では、Hoa Bằng Lăng(ホア バンラン)。
ハノイの5月に、ぐぐっと気温が上がると、きれいに咲き始める。
バンランの花を楽しめるのは、5月から6月とほんの短い時季。
ライチやバンラン=夏の始まり=暑い…。
お花見したいとこだけど、散歩すると、倒れそうに暑い...。
先週まで、37度前後の日がつづき、死にそうに暑かった。
今週は、朝から雨が降り、久しぶりに過ごしやすい気温に。
買い出しついでに、雨上がりのダオタン通りで、バンランのお花見散歩。
花の形を間近で見ると、たしかに、大きなサルスベリだな。
やや盛りをすぎてしまったけど、通りの向こう側には、まだまだ満開の樹も。
落ちた花もきれい。くしゅくしゅの花びらと、淡い紫が好きだ。
「はしや」の前の、小さめのバンランの樹。
5月初旬もきれいだったけど…
5月下旬のいま、こぼれおちそうな満開の花。
咲き始めの花は色が濃く、だんだん淡くなっていく。
長かったハノイ生活は、今年度で〆の予定。
ハノイで過ごす最後の夏に、満開のバンランを見られてよかった。
ハノイで、一年中咲き続ける花も多い中、短い時季しか咲かない花たち。
春のホアバン。
夏の初めのバンラン。
そして真夏は火炎樹や蓮の花が本番。
世界は激変してしまったけれど... 季節はめぐり、花は咲く。
身近できれいだと思えるものを、大切にしたい。
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