ホンビー:ロンガンじゃなくてワンピ(黄皮)
南部に比べればフルーツの種類が少ないと言われている、北部のハノイ。
とは言え、日本人から見れば、珍しい南国フルーツがいっぱい。
先日、近所の露店で「ホンビー」というナゾの果物を買ってみた。
路上の果物屋でホンビーに遭遇
ベトナム・ハノイにはスーパーはもちろんあるけど、市場や露店も多い。
市場でもない、ただの路上で、果物を並べて売ってる光景もよく見かける。
そんな路上の露店にて。
奥のバスケットボールみたいな緑の実は、ザボン。
手前のとげとげの緑の実はサワーソップ。
...
ん? なんだこれ?
ガン見してたら、お店の人が「ホンビー。」と教えてくれた
ロンガンに似てるけど…
ホンビーはブドウみたいな緑の枝だし、皮がロンガンより薄そう。
よし! れっつとらい!
1kg分を30kドン(約150円)で購入。
相場がさっぱりわからないけど、まあいいや。
ホンビーをいざ実食!
緑の枝に、黄色っぽい茶色の皮の丸い実。
見れば見るほど、不思議な果物だな。
皮はかなり薄くて、手でむける。
半分くらいむいて、ブドウのようにぱくり。
酸っぱ!!!
あ、でも甘みもある。
種が多いな。
直径2cmほどの実に、割と大きな種が5個...。
可食部が実の2割くらいしかない(笑)。
どこかでかいだことがあるような、柑橘系の少し苦味を感じる香り。
皮の匂いかな?
実はよくみると、房に分かれている。
食感は、柔らかい。
ゼリー状と言うか…
例えがいまいちだけど、甘夏とかの皮の白いところを、とろとろジューシーにした感じ?
酸っぱいけど、甘くて、香りがおもしろく、後引くお味。
ただ、食べるのが超めんどくさい(^^;)。
ホンビーはHồng bìで、ワンピで黄皮
ホンビーが何なのか、調べてみた。
まず、ベトナム語で「ホンビー」のつづりは、Hồng bì。
中国南部原産の果物。
日本語名は、中国語の音をとって、ワンピ(黄皮)。
ムクロジ目ミカン科ワンピ属ワンピ。
私が食べたものはまん丸だったけど、卵型のものもあるようだ。
ベトナム語の情報によると…
ワンピの実でジャムやお酒をつくったりする。
ワンピの根は咳や気管支炎の治療に使用され、葉はフケに効くシャンプーになる。
ちょっと不思議なのが、ベトナム語名のHồng bìの「Hồng 」て、「紅(ピンク)」だと思うんだけど、なんで「黄」じゃないんだろう。
ミカン科...
皮は確かに極薄のミカンみたい。
皮の香りも、柑橘系っぽいし。
レアな果物、ホンビーこと、ワンピ(黄皮)。
機会があれば、お試しあれ。
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