ベトナムの第4波の拡大~新型コロナの動向とハノイの我が家(6/24)
4/27(火)からの、ベトナムの新型コロナ第4波。
北部のハノイでは、ここ数日、市中感染がゼロになり、飲食店の店内飲食などが再開した。
けれど、ベトナム全体としては、まだ収まっていない。
最近は、南部のホーチミンで感染が拡大し、社会隔離も実施されている。
現状を客観視するために、個人的にインパクトのあったことを抜粋して書いてみる。
※全てかつ正確な最新情報は、在ベトナム日本国大使館や外務省 海外安全ホームページなどのWebサイトでご確認お願いします。
6/24午後時点での感染者数など
6/24(木)午後の発表で、ベトナムの新型コロナ(Covid-19)の累計感染者は14,232人。
うち、4/27(火)以降の市中感染は10,937人。
わずか二ヶ月で一万人以上の市中感染者が出てしまった。
第4波での市中感染が多い、上位5省市は…
(ソース:https://www.viet-jo.com/news/social/210624220940.html)
これらの地域では、工業団地で集団感染が発生した。
最近は感染状況が落ち着いてきたけれど、まだバクザン省では、厳格な社会隔離措置(首相指示第16号/第15号)が実施されている。
ハノイ市では、第2中央熱帯病病院とK病院での集団感染と、それに関連した市中感染が発生した。
ここ数日はほぼゼロで落ち着いている。
6/22午前0時から、飲食店の店内飲食(21時まで)と理美容店の営業が再開した。
(パブ、バー、ビアホイなどは持ち帰りのみ。)
ダナン市では、一旦は市中感染が収まり、6/9から社会隔離が緩和されていた。
けれど、最近、市中感染が再び発生。
6/20正午から、飲食店の店内飲食と海水浴が一時停止になった。
ホーチミン市では、宗教団体での集団感染などから、市中感染が複雑化した。
5/31から市内全域で社会隔離措置が実施されたけれど、感染の拡大が収まらず。
14日間延長となり、6/29午前0時までとなった。
店内飲食の停止だけでなく、タクシーやバスなどの交通機関も停止になっている。
ベトナムのワクチン接種状況はと言うと、必要回数の接種完了者は、全人口の1%未満。
日本からも含めて、各国から提供を受けているけれど、ワクチンの調達が不十分。
感染が急拡大しているホーチミン市では、市でワクチンの独自調達に乗り出した。
経済都市・ホーチミンのコネクションを生かして、今後、ワクチン接種が首都・ハノイよりも早く進むかもしれない。
ベトナムの第4波で印象的なニュース
4/27以降で、個人的にインパクトのあったニュースを挙げてみる。
二大国際空港からの入国停止?!...すぐ撤回
5/31に、ベトナム民間航空総局は、ノイバイ空港(ハノイ市)とタンソンニャット空港(ホーチミン市)からの入国を、6/1午前0時から一時停止と発表。
いくらなんでも、即時適用は無理じゃない?!
と思ったら、翌6/1、すぐに入国再開となった。
その後、両空港からの入国停止は実施されていない。
...朝礼暮改ってこういうことを言うんだな(遠い目)。
ベトナムで「ハイブリッド変異株」!...じゃなかった
5月末に世界で報道された、ベトナムの「ハイブリッド変異株」。
Yahooのニュースにも載ったりして、日本の家族や知人からとても心配されたけれど…
数日後に、WHOがこれを否定。
インド型と呼ばれていたデルタ株(B.1.617.2)の変異型との見解を示した。
この一連の報道も、どっと疲れた...。
なんにせよ、これまでよりも感染力は強いんだろう。
ベトナムと日本の水際対策が更に強化
まず、ベトナムへの入国は、施設隔離21日間+自宅で健康観察7日間となった。
基本的に、隔離施設(ホテルなど)からも、自宅からも、期間中は外出できない。
(健康観察期間に外出する場合は、事前の届け出が必要。原則はダメ。)
そして、ベトナムから日本への入国(日本人)について、日本の水際対策が強化された。
以前は自主隔離14日間だったのが、6/1からは...
指定の隔離施設で6日間待機で、3日目と6日目に検査となった。
その後、8日間はホテルや自宅などで自主隔離。
やっぱり、来年3月予定の本帰国まで、日本に帰れる気がしない…(泣)。
金銭的にも、時間的にも、一時帰国のハードルが高すぎる。
外国人専門家をワクチンの優先接種対象に?
「外国人専門家」...いわゆる駐在員はこれに該当する。
6月頭に、ベトナムの行政手続きに関する委員会で、外国人専門家を、新型コロナのワクチン接種の優先対象者として追加する案が出た。
今後どうなるかわからないけど、もし採用された場合、受けるワクチンを選べない予感で心配。
現状、ベトナムで接種できるワクチンは、英国のアストラゼネカ製、ロシアのスプートニクV、中国のシノファーム製、米国のファイザー製。
(シノファーム製は、現時点では、中国人や中国へ渡航予定がある人に接種。)
ベトナム製のナノコバックスの緊急使用許可も提案されている。
おわりに:早く学校の登校OKになってほしい!
我が家の住むハノイでは、市中感染が落ち着いてきた。
6/22から、飲食店の店内飲食や、理美容店も再開。
ホテルやレジデンスのジム/プールも、徐々に再開しているようだ。
けれど、学校はまだ登校停止。5月頭から二ヶ月近くつづいている。
オンライン授業の期間が長くなり、子供達の集中力が散漫になってきている印象。
先生方は、日々工夫してくれている。
けれど、物理的にどうしても厳しい部分がある。
ベトナムのローカルの学校はとっくに夏休みだけど、日本人学校は7月末から夏休み予定。
せめて、7月は学校に行けますように。
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