震源地は南部へ～新型コロナの動向とハノイの我が家（7/10）
4/27（火）以降の、ベトナムの新型コロナ第4波。
2か月半たった今も感染が収まらず、7月に入ってから、一日あたりに千人以上のペースで感染が急増。
当初は、バクザン省、バクニン省、ハノイ市など、北部での集団感染が震源地だったけれど、最近はホーチミン市など南部で感染が拡大している。
現状を客観視するために、個人的にインパクトのあったことを抜粋して書いてみる。
※全てかつ正確な最新情報は、在ベトナム日本国大使館や外務省 海外安全ホームページなどのWebサイトでご確認お願いします。
7/10午後時点での感染者数など
7/10（土）午後の発表で、ベトナムの新型コロナ（Covid-19）の累計感染者は27,863人。死者は112人。
うち、4/27（火）以降の市中感染は24,378人。
7/10（土）の市中感染は、過去最多の1,844人。
最近、これまで以上に感染がハイペースになっている。
過去2週間の間で、一万人以上の市中感染者が出てしまった。
ホーチミン市やビンズオン省など、南部の複数の省・市では、全域または一部地域で、首相指示第16号／第15号に沿った、厳格な社会隔離措置が実施されている。
市中感染者数のソース：
- 6/26午後：https://www.viet-jo.com/news/social/210627003838.html
- 7/10午後：https://www.viet-jo.com/news/social/210711001321.html
ホーチミン市関連のベトナム国内の対応
感染の震源地になっている、ホーチミン市では、罰金を伴う外出制限。
飲食店の持ち帰りもデリバリーもなしで、自炊が基本に。
- 7/6から、伝統的市場125か所が一時閉鎖。
- 7/9から15日間、市内全域で首相指示第16号に沿った社会隔離措置。
不要不急の外出に、最大3,000kドン（約1.5万円）の罰金。 - 7/9から、バイクタクシーも停止。（バス、タクシーは以前から停止中）
- 7/9から、飲食店の持ち帰り／デリバリーサービスが停止。
自家用車・バイクもなくて、徒歩圏内にスーパーがない場合は、どうすれば…。
スーパーや、食材、食品の配送はやってるらしいけど。
それにしても、自宅外の勤め先での食事はどうするんだろう。
ベトナム保健省は、7/7に各省市へ緊急公電を発出し、ホーチミン市から各省市を訪れる人に対して、以下を実施するように通達した。
【7/12更新】隔離期間延長になりました。
- 14日間の自宅などでの医療隔離
- その後14日間の健康観察
- 3回の検査（到着当日、7日目、13日目）
そして、ホーチミン市発着の国内線に搭乗する場合、72時間以内の陰性証明書の提示が求められる。
ベトナムの首都、北部のハノイ市は7/8から、ホーチミン市を含む14の省・市への陸路による公共旅客輸送を一時停止。
14日連続で市中感染が確認されなければ、再開予定とのこと。
また、北部の港湾都市・ハイフォン市では、独自に厳格な対応をとっている。
7/7のハイフォン市の通達で、ホーチミン市だけでなく、ハノイ市の一部地域を含む、特定地域からの入域者に対して隔離などの措置をとることを発表した。
ベトナム国内における新型コロナウイルス関連発表（ハイフォン市の措置） | 在ベトナム日本国大使館
そして、ホーチミン市からハイフォン市への入域者に対しては、21日間の集中隔離を行うとのこと。
ワクチンはいつどこで何を（ベトナム在住日本人）
ベトナム国内でのワクチン接種はまだまだ進んでいない。
ワクチン確保は十分ではない。
接種の1回目と2回目とで、別の種類のワクチンを接種する研究も進められている。
そんな中、日本に一時帰国してのワクチン接種について、在ベトナム日本国大使館からお知らせがあった。
2021/8/1から、海外在留邦人（日本に住民票のない人のみ）を対象に、成田空港と羽田空港でのワクチン接種が始まる。（2022年1月上旬、終了予定）
要予約で、7月中・下旬に特設予約サイトを開設予定とのこと。
ワクチンの種類は、ファイザー製（対象年齢12歳以上。3週間の間隔で2回接種）。
※職域接種会場での接種の場合は、モデルナ製（対象年齢18歳以上。4週間の間隔で2回接種）。
個人的には、日本で受けられるなら受けたい。
けれど、日本とベトナム双方の隔離期間を合わせると、厳しい。
例えば、ファイザー製ワクチン（3週間間隔）の場合の最短日程は、こういうこと？？？
行って帰って、普通の生活に戻るまでに7週間...。
日本での1週間をのぞいて、ずっと隔離。
実際は、発着日の時間によっても日数のカウントが変わるだろうから、もっと長くかかりそう。
2回目のワクチン接種後、同日に出国の飛行機に乗れるのかもよくわからないし。
ベトナム側の、ワクチン接種完了者の隔離期間の短縮が実現しないと、厳しいかな。
もし緩和されても、ワクチン未接種の子供を連れての入国の場合は、対象外？？？
どのみち、ベトナム国内の状況が落ち着いてこないと、水際対策の緩和はないだろうな...。
ハノイ市で学校再開？！…まだ無理だった
ベトナム北部の首都・ハノイ市では、7/5までの9日間は市中感染がゼロだった。
そして、7/6に、「ハノイ市の人民委員会が7/10（土）～7/24（土）の学校再開を提案」という報道が出た。
一瞬ものすごく期待したんだけど、その後、同7/6にハノイ市で12人の市中感染が出てしまった。
これを受けて、ハノイ市では7/8から、屋外でのスポーツ活動が禁止になった。
不要不急の外出自粛と5K（感染予防対策）の徹底も呼びかけられている。
この流れで、学校再開はダメそうだなとは思ったけど…
7/9にハノイ日本人学校から「7/12（月）からの登校は見送り」とのお知らせが（泣）。
ハノイ市の学校は、5月からずっとオンライン授業。
日本人学校の小学部は、毎日4時間授業＋朝と午後に15分ずつのモジュール学習を行なっている。
授業時間の不足を補うため、夏休みは6週間から3週間に短縮された。
- 夏休みは、7/26（月）～8/13（金）。
- 8/16（月）から2学期開始。（変更前は9/6（月）から）
ハノイ市では、一旦感染が落ち着いたことで、6/22から飲食店の店内飲食や理美容店が再開になっていたんだけど、また危ういかな...。
【7/12追記】7/13午前0時より、店内飲食と理美容店の営業は再び休止になった。
どうかこれ以上広まらず、ベトナム全土の感染が早く落ち着いてくれますように。
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