ベトナムの白いザクロと赤いザクロと、自家製グレナデンシロップ
ベトナムのザクロは、赤もあるけど、白もある。
スーパーではそんなに見かけず、これまで買ったことがなかった。
今年は市場で試しに買ってみたら、おいしくてはまってしまった。
ベトナムのザクロは白と赤
ザクロ(柘榴、石榴)は、フトモモ目ミソハギ科ザクロ属ザクロ。
ザクロは、ベトナム語でLựu(ルー)またはThạch lựu(タックルー)と言う。
漢字にすると、Lựuは「榴」、Thạch lựuは「石榴」。
ベトナムのザクロは赤もあるけど、白の方が一般的。
赤い方も、日本で出回っているアメリカ産やイラン産のものほどは、赤くない。
日本の国産ザクロは熟すと実が割れるけれど、ベトナムのザクロは熟しても実が割れない品種。
外観からは、どれくらい熟しているのかよくわからない。
皮は白っぽいものもあれば、赤っぽいものもある。
お値段は... 私は値切ってないので、適正価格かわからないけど…
一番安く買ったのは、2つで45kドン(約225円)。
高いなと思ったのは、3つで105kドン(約525円)。
ベトナムで果物を買う時は、基本的に重量・量り売り。
この特大ザクロは、1kgあたり55kドン(約275円)と言われて、3つ-2kg弱で100kドン(約500円)だった。
同じお店で白と赤と両方置いてる場合は、赤の方が高値だった。
赤いザクロと白いザクロを食べ比べ
今年初めて買ったザクロは、こちら。
皮が赤く、中身も赤かった。
お味は、ほとんど酸味がなくて、甘味が強くておいしい!
すっかりザクロにはまって、黄色い皮のザクロも買ってみた。
こちらは、予想通り、中身は白。
白いザクロも、酸味はほとんどなくて、甘くておいしい。
大きな味の違いは感じないけど、赤い方がより甘いかな。
ベトナムのザクロはそこまで真っ赤じゃなくて、赤いザクロも根本は白っぽい。
白いザクロは、真っ白ではなくうっすらピンク。
どちらも、ほどよい甘味にほのかな酸味で、すごーく後引くお味。
シャクシャクの食感に、じゅわ~っと果汁たっぷり。
贅沢言えば、種がなければ、完璧。
熟しても割れないので、赤いザクロと白いザクロを、外観で見分けるのは難しい。
この皮が赤いザクロの中身は…
白の方だった。
お店の人は、どちらかわかって売っているんだろうか。
どっちもおいしいんだけどさ。
ベトナムのザクロでグレナデンシロップ作り
ザクロの種を気にすることなく、おいしさを堪能したい!
自家製グレナデンシロップにチャレンジ。
詳しい作り方は↓こちら。
はりきって3つ買ってきたら、白い方のザクロだった…。
味的にはいいんだけど、シロップの色がどうなるかなあ。
白にしては赤いし(?)、いっちゃおう。
う~ん、搾りたては、くすんだピンク…。
白いザクロのグレナデンシロップは、うっすら紫になった。
簡単カクテルにしてみたら...
味は、激うま!!!
... 色があまりにも薄いけど(^^;)。
けっこうめんどくさい作業だったけど、労働の対価がおいしすぎる。
速攻でリピを決意。
赤だといいなと思いつつ、でっかいザクロを3つ買ってきた。
やったー! 今度は赤い方だった!
やや薄い赤だけど、これならもう少しきれいな色が出るんじゃない?
ザクロの実をすべて外して、水洗い。
ジップロックに入れて、実をつぶしながら果汁を搾る。
搾ってすぐの果汁の色を見比べると、前回の白いザクロよりは、だいぶ赤いよね?
搾った果汁を冷蔵庫で一晩置くと...
あくが底に沈んで、ザクロ果汁は薄いワインのような赤紫になった。
アメリカ産やイラン産のザクロのように、真っ赤とはいかないね。
あくが入らないように、上澄みの果汁を鍋へ移す。
約500円分の2kg弱のザクロの実から、約500gの果汁が取れた。
鍋に砂糖を加えて、あくを取りながら煮る。
推奨は、果汁:砂糖で1:1.35らしいけど、すぐに飲み切るつもりで砂糖控えめにした。
ベトナムのザクロ果汁、砂糖なしでもかなり甘いし。
瓶に入れて、冷蔵庫で保存。
ゼリーやお菓子に使ってもいいけど... 我が家は呑む!
グレナデンシロップをジンジャーエールで割ると、ノンアルコールカクテルのシャーリー・テンプル。
だけど、近所にジンジャーエールが売ってなかった。
ベトナムで安く買えるもので、カクテルにしよう。
自家製グレナデンシロップに、ソーダとチャイン(ベトナムのライム)とウォッカも加えて、いただきまーす!
ああ、ザクロの後引きまくりのおいしさに、チャインの爽やかな酸味が相まって、たまらない。
これ、口当たり良すぎてキケンなお酒だな。
そのまま食べても、甘くておいしいベトナムのザクロ。
機会があれば、お試しあれ。
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