ハノイで旬到来のガックフルーツ(ナンバンカラスウリ)
南国なりに冬で、最高気温が20度前後な1月のベトナム・ハノイ。
最近、街の民家などで、ツルになっているガックフルーツをよく見かけた。
庭木や市場で見かけたガックフルーツの様子と、実食体験を書いてみる。
旬到来なガックフルーツ
冬になってから、ハノイの街でよく見かける木の実がある。
トゲトゲで濃いオレンジの「悪魔の実」(byワンピース)...
じゃなくて、ガックフルーツ。
ツルからでっかい実が下がっている。
落ちてきたら痛そう。
...じゃ、済まないな。
とげとげな上に、大きさが成人女性の顔くらいあるし。
寒さとともに色づき始め、最近は赤い実がごろごろ。
近所の市場でも、そこらじゅうで見かけるようになった。
バイク行商や、露店で。
ここにも、そこにも、あそこにも。
ガックフルーツは、ベトナム語のGấc(ガック)からとられた呼び名。
日本語名はナンバンカラスウリ(南蛮烏瓜)。
ベトナムだけでなく、中国南部、オーストラリア北東部、タイ、ラオス、ミャンマー、カンボジアなどに分布。
中には、ねっとりした赤い仮種皮がたっぷり入っているそうな。
ガックフルーツは、ベータカロチンとリコピンが豊富で、サプリメントなどにも使用されるほど。
ベトナムのお赤飯的、Xôi Gấc(ソイガック)を実食
ガックフルーツは生食しない。
ベトナムでのガックフルーツの一般的な食べ方は、おこわ。
ガックフルーツの仮種皮で赤く色づけし、甘く味付けしたおこわは、Xôi Gấc(ソイガック)と言う。
テト(旧正月)や結婚式など慶事に欠かせないところは、ベトナムのお赤飯。
日常でも、露店のおこわ屋で気軽に買える。
試しに、近所の露店で購入。
ソイガックは、一つ10kドン(約50円)。
その場で、砂糖をかけて、混ぜ混ぜしてくれた。
バナナの葉に包まれた、ほかほかのソイガックをいただきまーす!
ほの甘くて、油分のコクもあって、素朴においしい。
ガックフルーツ自体の味はよくわかんない(^^;)。
ほのかにいい香りがするけど、もち米自体の香りやバナナの葉の香りかも。
おはぎのほの甘いもち米部分だけ食べてるみたい。
なんか、中にゴロゴロ黒いものが…
具が入ってるのかと思ったら、ガックフルーツの種だった。
ガックフルーツって、種もトゲトゲしてる!
世の中にはフシギな木の実がいっぱいあるなあ。
ベトナムでは、おこわで気軽に食べられるガックフルーツ。
機会があれば、お試しあれ。
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