テトの花市通りで冬のお花見@ハノイ
ベトナムの今年2022年のテト元日は2/1(火)で、テト休暇は1/29(土)〜2/6(日)の9日間。
毎年テト前の植木市が立つ、ラックロアン通りからタイ湖のツインドラゴン前を散歩してみた。
ハノイのフラワーロードはドライブスルー仕様
街で高まる、年末感。
テト直前の1月5週目は、あたたかな陽気に。
テト休暇突入の週末あたりから、また冷え込みそうだけど。
ハノイで毎年、テト前に花市場になる場所はいくつかある。
この日はタイホー区のラックロンクアン通り(Đường Lạc Long Quân)へ。
花市場といっても、場所は広場でなく、歩道。
この時季のラックロアン通りは、歩道は植木であふれ、歩けないところ多数。
なかでもタイ湖沿いの辺りは、歩道は完全に市場化。
お客はバイクや車を露店前に停めて、真剣に花や木を選ぶ。
停車車両を避けながら、ビュンビュン車両の行き交う車道を歩く。
はっきり言って、めちゃくちゃ歩きづらい(^^;)。
これまでに何年も、タクシーの車窓からこの光景を見たことはあったけど...
近くで見ると、更に熱気を感じる。
道を渡った向こうは、露店ではなく、いくつもの大型テント。
テント内には、高さ2m以上はある、胡蝶蘭の大鉢が集結。
そして、タイ湖のツインドラゴン前。
ロータリー周辺は、大盛り上がり。
タイホー区役所前のここは、公認のテトマーケットなんだろう。
垂れ幕も飾られ、人々はあちこちで桃を買い求めていた。
こんなにたくさんのお店から、ハノイのみなさんは、どういう基準で選んでるんだろう。
私は決められる気がしない(^^;)。
テトの花市場の売り物は?
ベトナムのテト(Tết Nguyên Đán)に欠かせない木がいくつかある。
金柑の木(Quất/Tắc)
まずは、オレンジ色の実をたくさんつけた、金柑の木。
金柑は、ベトナム語でQuất(クアット)またはTắc(タック)と言う。
高さ30cm程度の小ぶりなものから、2m以上の大きなものまで、大小いろいろ。
こちらでは、大きな金柑の鉢を搬入中。
搬入先がバス停な件(笑)。
金柑は小さいものも大きいものも、すべて鉢植え。
鉢に人形を添えたものもあった。
桃の花(Hoa Đào)
桃の花は、ベトナム語でHoa Đào(ホアダオ)と言う。
桃は高さ40cmくらいの枝から、2m以上の鉢植えまで、大きさも枝の形も様々。
トナカイの角みたいに曲がった、大ぶりの枝も人気。
立派な鉢植えは、マンションやお店の玄関に置かれることが多い。
私は花瓶にさせるくらいの、小ぶりの枝を買おうかな。
ホアマイの花(Hoa Mai Vàng)
ベトナムの北部と南部で、「テトの花」がちがう。
常夏の南部の気候では、桃が咲かないのもあるだろう。
ベトナム南部のホーチミンでは、黄色いホアマイの花(ミッキーマウスの木)を飾る。
黄色いホアマイは、ベトナム語でHoa Mai Vàng(ホアマイヴァン)。
直訳すると、黄色い「梅」の花。でも、梅とは別種。
ホアマイは高さ30cm程度から、1m強のものまで、すべて鉢植えだった。
ここ数年で、ハノイでもよく見かけるようになった気がする。
南部出身の人が買うのか、好みによって北部の人も買うのかはよく知らない。
桃よりも花の密度が高くて、華やかな印象。
ザボンの木(Bưởi)
金柑とちがって、1m以上ある鉢植えがほとんど。
大きなお宅か、マンションやお店にどーんと置かれることが多い。
ツインドラゴン前のザボンの鉢はひときわ大きかった。
車と高さを見比べてくださいな。
こんなに大きな木でも、鉢があるんだね。
その他の色とりどりの花
他にも何種類かの花を見かけたなかで、印象的だったものは...
桃よりもごつごつした大きな枝のこちら。
桜?!
...かどうか、わからない。
淡いピンクに一重の花びらが可憐。
こちらは、ピンクで花の密度が高めの桃?
ハノイでよく見る桃よりも、花をたくさんつけていた。
葉っぱの形といい、日本の花桃を思い出した。
そして、四色の花を咲かせるブーゲンビリア。
なんと、一本の木に咲いてる!
接木とかしているんだろうけど...
なんだか桃源郷って言葉を思い出した。
おわりに:ハノイのタイ湖北西のフラワーロードの場所
この日散歩した花市は、タイ湖の北西。
ラックロアン通りからツインドラゴンに向かって北上するルート。
スタートの290 Lac Long Quan周辺はかなり歩きづらい(^^;)。
ゴールのVườn Hoa Lạc Long Quân周辺が、一番見ごたえがあってお勧め。
車とバイクの隙間をぬってのお花見はひやひやだったけど、ハノイで過ごす最後の年に、テト市場を間近に見れてよかった。
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