先日、職場で、T君(ベトナム人。英語話者)に、きれいな発音の日本語で声をかけられた。
「お元気ですか?」
思わぬ相手からの日本語に驚きつつ、
『はい。家族みんな元気です。』と返答。
彼はどれくらい日本語が話せるんだろうか?
教本ではなんて返すのがテンプレなんだ?
などといった思いが、私の頭をかけめぐるなか、彼は更にこう言った。
「いい天気ですね。(ニコッ)」
...
...
ど、同意いたしかねる!
いや、でも、
どんよりじゃん。暗いじゃん。これはいい天気とは言い難いよー。
教本には定番のあいさつとして、載ってたんだろうけど、実際と合ってないよー。
って、伝わらない気しかしない。
と、猛スピードで検討したあと、
『ハイ、ソウデスネ。(ぎこちない笑み)』と返して、会話を締めくくった。
彼は英語が話せるが、最近?日本語を勉強しているらしい。
こうやって積極的に実践していくガッツがあるから、外国語を習得できるんだろうな。
このときは、テンプレ通りのあいさつなのかと思ったんだけど…
ふと、彼はフツーに「いい天気だ」と感じていたのかもと思えてきた。
東南アジアと言えば、抜けるような青空にギラギラの太陽!
ってイメージしていたけど、ハノイに住んでみると、薄曇りの日が多い。冬から春にかけての4ヶ月くらいは特に。(ハノイは一応、ぼんやりした四季がある。一年の半分以上は夏だけど。)
件の会話があった日は、
暑くもなく寒くもなく、
大気汚染もひどくなくクリアで、
それに雨も降っていなかった。
ということは、
ハノイの冬としては、けっこういい天気?!
なお、この考察を彼に確かめられる英語力は、私にはない。