在住外国人の誰もが一度はそう思うんじゃないだろうか。
けれど、ベトナム語は発音がとても難しい。
私はベトナム語を話せない。
話せないなりに、それでも最低限覚えておくと暮らしやすくなるベトナム語について、書いてみる。
- 私の場合:早々に心が折れて、コスパを求める
- ざっくり音を認識して、単語を覚える
- タクシーで使うベトナム語は必修です
- お店で簡単な声掛けくらいはベトナム語で
- 数字もベトナム語がわかるとスムーズ
- 時間と曜日と日付:数字を覚えたら派生でいける!
私の場合:早々に心が折れて、コスパを求める
ベトナム語を話したいと思って、本で見た言葉を口に出してみても、びっくりするほど通じない。
まあまあの確率で、ベトナム語を話しているとさえ、思ってもらえない。
ベトナム語は、発音の種類が多く、六声。中国語の四声より、更に多い。
「ま」の一音節でも、高低や伸ばし方で、6つの異なる意味になってしまうそうだ。
かく云う私も、来越したてのころ、職場で「大丈夫!ドンマイ!」と言いたくて、「ホンサオ!」と言ってみたら…
10人くらいの若人に純粋なハテナの眼差しで見つめられ、心がポッキリ折れた。
片言でもベトナム語で話したければ、覚悟と相当な努力がいりそう
と思った。
私は根性なしなので、職場のみんなとのベトナム語での会話はあきらめた。
けれど、ベトナム・ハノイで暮らしていく上で、コスパがいいと思われる言葉だけ、覚えることにした。
ざっくり音を認識して、単語を覚える
単語を覚えるうえで、自分の頭の中でだけでも、音とつづりを結びつけれられると効果的。
正確な発音ではないけど、ローマ字読みとおおむねは同じ。
ローマ字読みのルールと大きく違うものは以下のとおり。
- anh:アイン。(南部ではアン。)
- kh:カ行(khoはホに近いかも。)
- ng:鼻濁音なガ行
- x:サ行
- dとđ:横棒なしはザ行(南部ではヤ行)。横棒有りはダ行。
- gi:ザ行(南部ではヤ行)
- r:ザ行(南部ではラ行)
- th:タ行
- tr, ch:チャ行
- ph:ファ行
- v:ヴァ行(南部ではヤ行)
「tr」のチャ行は、ベトナム人によっては英語にもそのまま適用している。
translationを「チャンスレーション」と言われたりして、聞き取れないことも(^^;)。
そして、北部、ザ行好きすぎ!「d」も「gi」も「r」もザ行!
ザ行大好きなのに、ローマ字でザ行な「z」は、ベトナム語のアルファベットにはない不思議。
あと、ベトナム語アルファベットにないのは、「f」「j」「w」だったかな。
まあ、この読み方でそのまま読んでも通じないので、通じる発音を会得したい人は、周りのベトナム人のリピートアフターミーで覚えよう。
以下、根性なしな私が、コスパ良しと感じてる表現をご紹介。
なお、発音はカタカナ表記で正確ではありません(^^;)。
利用シーンが決まっているので、だいたいは伝わる。
タクシーで使うベトナム語は必修です
ベトナムのタクシードライバーは、ベトナム語オンリーな人が普通。
なので、タクシーで使う言葉は、電車のないハノイ住みには必須だ。
以下の言葉を、手で指し示しながら使うと効果的。
ファイ(右)とチャイ(左)を間違えると、ドライバーに笑われたあげく、リピートアフターミーが始まってしまう。
ありがたく復唱して覚えよう。
お店で簡単な声掛けくらいはベトナム語で
買い物でも、最初の声かけくらいはベトナム語で。
多少は価格交渉がしやすいかもしれない。
ベトナム語では、相手に呼びかけるときに、相手の性別&自分との年齢差で呼び方が変わる。
上下って、プラマイ何歳くらい???と思っていたけど、
最近は、年上年下は深く考えず、日本でもこの年代なら「お嬢さん」より「お姉さん」だなと思ったら、「チオーイ」にしている。
〇〇オーイは、買い物に限らず、相手が近くでも遠くでも、呼びかけに使える。
バオニューは、How much / many的な意味らしく、子連れだと「バオニュー トゥオーイ?(何歳?)」とよく聞かれる。
数字もベトナム語がわかるとスムーズ
あとは、数字を覚えておくと、いろいろスムーズ。
言い方だけでなく、手書きがけっこう日本とちがう。1と7は最初、読めなかった。
英語の〇〇teen, 〇〇tyみたいな、言い方が不規則に変わるものは少ないので、1から10までと、100、1,000、1,000,000…と言い方が変わる桁を覚えておくと、けっこう言える。
時間と曜日と日付:数字を覚えたら派生でいける!
これは間違えるとえらいことになるので、書いて確認した方がいいと思うけど…。
曜日など、文書上で読めるとけっこう助かる。
そして曜日も月も数字が基本で、英語のJanuaryだとかThursdayのように特別な言い方はないので、数字を覚えれば、けっこう言える。
時間
時間は、
- 〇〇時〇〇分:〇〇 giờ 〇〇 phút(〇〇ゾー〇〇フッ)
- 〇〇時半:〇〇 giờ rưỡi(〇〇ゾー ズオーイ)
「ちょっと待って」でよく言われるのは、「1 phút(モッ フッ).」。
英語で「1 minute.」って言うのと同じで、きっちり1分待てと言ってるわけではない。
モッフッなら5分、ムイフッなら20分くらいは待たされるかも…(^^;)。
曜日
曜日は、日曜がスタートで「日」。日曜以外は数字になる。
月曜が「2」、火曜が「3」、...土曜が「7」となる。
Day 4=水曜はトゥー ボンではなく、トゥー トゥー(tư)。
- 日曜:chủ nhật(チュー・ニャッ)。nhậtは漢字にすると「日」。
- 日曜以外:ngày thứ○○(ガーイ・トゥー・○○)。
実際の会話を聞いていると、曜日の「ngày」は省略して、「thứ○○」とだけ言ってることが多い。
日付
日付のポイントは、まず、日本と逆で、日/月/年(dd/mm/yyyy)になる。
日はngày(ガーイ)、月はtháng(タン)、年はnăm(ナム)。
月の場合も、4はボンじゃなくてトゥー。
こうして、ものすごい貧弱な語彙ながら、周りの人々の優しさに支えられて、今日もなんとか暮らしている。