ベトナムに住み始めたばかりの人や、ベトナムに旅行や出張で来た人が戸惑うのが、お金だろう。
桁がすごく大きかったり、お札の絵がどれも似ていたり…
ベトナムドン(VND)と日本円(JPY)の換算方法、ベトナムドンの特徴、街での買い物などについて、書いてみる。
(2023/1/21追記)この記事でのドン→円の換算は、為替レートが1ドン=0.0050円の場合のものです。円安傾向のため、都度レートを確認して換算することをお勧めします。
ベトナムドンの基本のき
ベトナムの通貨は、ベトナムドン(đồng Việt Nam / Vietnamese dong)。
アルファベット三文字での略称は、VND。
ベトナムドンの種類(書き方、読み方の一覧)
ベトナムドンは、全部で12種類。紙幣のみ。
ベトナムドンは、百/千/万/十万の単位で、それぞれ1/2/5の3種ずつある。
高額紙幣から順に並べると...
- 50万ドン:500,000(Năm Trăm Nghìn)ナム チャム ギン
- 20万ドン:200,000(Hai Trăm Nghìn)ハイ チャム ギン
- 10万ドン:100,000(Một Trăm Nghìn)モッ チャム ギン
- 5万ドン:50,000(Năm Mươi Nghìn)ナン ムイ ギン
- 2万ドン:20,000(Hai Mươi Nghìn)ハイ ムイ ギン
- 1万ドン:10,000(Mười Nghìn)ムイ ギン
- 5千ドン:5,000(Năm Nghìn)ナム ギン
- 2千ドン:2,000(Hai Nghìn)ハイ ギン
- 千ドン:1,000(Một Nghìn)モッ ギン
- 5百ドン:500(Năm Trăm)ナム チャム
- 2百ドン:200(Hai Trăm)ハイ チャム
- 百ドン:100(Một Trăm)モッ チャム
ただし、千ドン未満はあまり流通していない。
5百ドンはたまに見るけど、在住6年目で2百ドンは数回だけ。
百ドンにいたっては、一度も見たことがない。
ベトナムドン(VND)から日本円(JPY)への換算方法【為替レートが1ドン=0.0050円の時】
(2023/1/21追記)円安傾向のため、都度レートを確認して換算することをお勧めします。この換算方法では50万ドンが約2千5百円ですが、例えばレートが1ドン=0.0060円の時は50万ドンが約3千円と、かなりずれが出ます。
ベトナムドンから日本円へ、大まかに換算するには、2つの方法がある。
- (A) 0を2つとって割る2
- (B) 0を3つとって5倍
2万ドン(20,000)が約100円。50万ドン(500,000)が約2千5百円。
日常の買い物なら(A)の方が楽だけど、ビジネスなどで大きな金額を扱うときは(B)の方が早い。
ベトナムドンは紙幣のみ
ベトナムドンは硬貨(コイン)がなくて、紙幣のみ。
そして、お札の表にはすべて、ホーチミン氏。
ぱっと見で、非常に見分けづらい。
コインがなくて、お札の種類が多いので、財布は札入れのみの方が使いやすい。
ベトナムドンは日本円よりもお札のサイズが小さいので、日本の財布だと深すぎて、すごくだしづらい。
在住日本人を見ていると、がばっと開く長財布や、ファスナー付きの平たいポーチを財布代わりにしたり、マネークリップを使っているのを見かける。
ベトナムドンでの支払い:千ドン未満は四捨五入
ベトナムで、最も流通している小額紙幣は、千ドン。
たま~に、5百ドンも見かけるけれど…
これ以下の百ドンや2百ドンはSS級なレア状態だし、2桁以下(1ドン、5ドン、10ドン)の貨幣はそもそも存在しない。
でも、スーパーなどでの商品の値段は、百の位が5や0以外のものが普通にある。
どうやって会計するのかというと、千ドン未満は四捨五入が基本。
例えば、10,400ドンのビアハノイを買うなら…
- 1本の時:10,400ドン →10,000ドンだけ支払い。
たまに、もう千ドン要求されて、5百ドンおつりがくることも。 - 2本の時:20,800ドン →21,000ドン支払いで、おつりなし。
四捨五入と言っても、下3桁が「480ドン」とかだと、千ドン出すか出さないか、ビミョーなせめぎあいがある(^^;)。
一昔前は「おつりを飴でくれた」と聞いたけど、私自身は飴でもらったことはない。
ちなみに、クレジットカードやオンラインなどで支払いすると、下3桁もきっちり精算される。
ベトナムドンの下3桁は「k」で省略
ベトナムドンは、桁がめちゃくちゃ大きい。
最高紙幣は50万ドン。
50万って聞くとギョッとするけど、これで約2,500円。(為替レートが1ドン=0.0050円の時)
※ベトナムの桁区切りは、カンマ( , )ではなく、ピリオド( . )。
一番よく見る最小の紙幣は、千ドン。千ドンでも約5円。
なので、街中ではこういう値段表記をよく見かける。
59kは59,000→5万9千ドン、150kは150,000→15万ドン...
「k」はキロで、千=ゼロ3つ分のこと。
口頭で値段を言う時も、下3桁のゼロ3つを省略することが多い。
10万ドンは、Một Trăm Nghìn。
Một(モッ)=1、Trăm(チャム)=百、Nghìn(ギン)=千。
けれど、千を無視して、Một Trăm(モッチャム)=百とだけ、言うことが多い。
手書きする場合は、下3桁を「k」にして、100k。
こちらのバインミー屋台なら、一番高い「20k」で、20,000→2万ドン。
日本円へ換算すると、kを無視して5倍で、約100円。
20とか10とか見ると、ベトナムドンに慣れていない人は千ドン札を出したりするけど、千ドンで買えるものはほぼない(^^;)。
千ドンは約5円なので。
500mLペットボトルの水が、だいたい6千ドン(約30円)前後。
おわりに
特に市場や露店の場合、お金の数字の言い方がわかると、買い物しやすくなる。
ベトナムの数字は、日本と違って万の位がない。万は、十・千(mươi nghìn)。
英語と違って、eleven、twelve ...のような特別な言い方は少ない。
日本語と同じく、十一(mười một)、十二(mười hai)... 三十一(ba mươi mốt)のような言い方をする。
一から十までと、百、千、百万の位を覚えれば、けっこう言える。
スマホに入力したり、書いても伝わるけど…
その時は、下3桁を省略するのが普通、と覚えておくと何かとスムーズ。
↓ランキング参加中。クリックしてくれるとうれしいです。