ベトナムの新型コロナ:ハノイで増える感染者など(12/21時点)
ベトナムの新型コロナの新規感染者は、10月中旬からまた増え続けている。
オミクロン株は確認されていないけれど、ベトナム全土の12/21の新規感染者は、16,316人。
北部のハノイの新規感染者は、12/21は1,704人で国内最多に。
新型コロナ関連の近況をピックアップしてみる。
※正確な最新情報は、在ベトナム日本国大使館や外務省 海外安全ホームページなどのWebサイトでご確認お願いします。
ベトナムの「ニューノーマル」のポイント
ベトナムは、10/11の「政府決議第128号」(Nghị quyết 128)以後、新型コロナ対策しつつ、極力経済活動を停止しない方向に切り替えた。
とは言え、学校はいまだにオンライン授業が基本だし、リスクが高くなれば、街のエリア単位で飲食店がテイクアウトのみになる。
「政府決議第128号」(Nghị quyết 128)では...
- 地域ごとに4段階のリスクレベルで評価される。
(1グリーン、2イエロー、3オレンジ、4レッド)
リスクレベルに応じて、それぞれ許可される活動が異なる。 - 地域は、村(Xã)や坊/街区(Phường)の単位で評価される。
それぞれのリスクレベルで可能な活動について、ベトナム語だけれど、こちらのインフォグラフィックがわかりやすい。
ハノイ市で増える、レベル3(オレンジゾーン)
ハノイ市は、現状、レベル2(イエローゾーン)の地域が多い。
けれど、どんどんレベル3(オレンジゾーン)の地域が増えている。
日本人になじみのある地域も、どんどんオレンジゾーンになっていて、店内飲食や「重要でない活動」が停止になっている。
12/21朝時点で…
- Dong Da区とHai Ba Trung区は区全体。
- Tay Ho区では2つのPhường:Quang AnとYen Phu(スアンジウ通り周辺ほぼすべて)。
- Hoan Kiem区では5つのPhường:Hang Gai、Hang Dao、Hang Bac、Dong Xuan、Cua Dong(ホアンキエム湖北の旧市街の多くの地域)。
など。
区(Quận)ではなく、それよりも下の坊/街区(Phường)の単位で制限内容が変わる。
ハノイ暮らしで普段は区(Quận)までしか意識しないけれど...
自分の居住地の坊/街区(Phường)名を把握して、状況に注意が必要。
例えば、同じBa Dinh区でも、リンラン通りやLotteはCong Vi坊、Vincom MetropolisはNgoc Khanh坊になる。
ベトナムの新型コロナの感染者/接触者と隔離
ベトナムでは新型コロナの感染者をF0(エフゼロ)、F0の濃厚接触者をF1(エフワン)、F1の濃厚接触者をF2(エフツー)...と呼ぶ。
在住日本人の間では、「向かいでF0が出た。」とか「○○さんがF2になった。」みたいに使われている。
当初は、F3くらいまで追跡されていたけれど、最近はF2くらいまで。
実際にあった例では...
- デスクワークのオフィスでF1が一人出たら、オフィス全員がF2扱い。
- オフィスは即日閉鎖で、全員自宅待機に。
- F1を3日後くらいにPCR検査し、陰性だったので、オフィス再開。
F1は自宅隔離継続。
だった。
近所でも、F0やF1が出ていて、あちこち急に隔離になっている…。
ベトナム・ハノイでは、ひとたび感染者(F0)が出れば、その濃厚接触者(F1)までは隔離な状況がつづいている。
F0の軽症者やF1の自宅隔離が認められるようになっただけ、まだいいのか?
以前は、F0やF1は隔離施設での集中隔離だったので。
一方でベトナム入国者への水際対策は緩和?
日本など世界各国で、オミクロン株への対応で、水際対策が強化されるなか…
ベトナムは、今後、水際対策を緩和する方針。
2022年1月1日から、
- 対象者:ワクチン接種済み、あるいは感染して回復済みの人。
- 隔離の概要:3日間の自宅隔離+11日間の健康観察期間。
詳細は、以下の12/16の報道を参照。
でも、ホーチミン市では、オミクロン株感染確認国からの入国者は、集中隔離の方針。
えっと… どっち?(^^;)
在ベトナム日本国大使館からは、水際対策緩和について、12/21朝時点ではメール配信などはされていない。
2022/1/1までに、まだ方針変更があるかも。
住んでいる地域や、よく行く地域の状況に注意して過ごしたい。
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