ハノイの我が家の家電たち~ところ変われば
うちは、いわゆるコンドミニアム(分譲の集合住宅)の一室を、ベトナム人オーナーから借りて住んでいる。
日本人駐在員の多くが住むのは、家具家電付きの、コンドミニアムかサービスアパート。
家具家電については、サービスアパートの場合は全室である程度は基準が揃っているようだけど、コンドミニアムの場合はオーナーの気持ち一つで決まる。
今日は、ハノイの我が家の家電の中から、日本と違うなと思ったことを書いてみる。
まずは大事なウォーターサーバー
ハノイの水道水はそのままでは飲用不可。
沸かして料理に使うのはOKとしているお宅もある。
浄水器を取り付けているお宅もある。
我が家の場合は、ウォーターサーバーを使っている。
水のボトルを交換するのが重たいけど、冷たい水と、そこそこ熱いお湯が常に使えて、便利。
水のボトルの注文は、メイドさんにやってもらっている。
たぶん硬水。最初は飲み慣れなかったけど、今では違和感なくゴクゴク飲んでる。
18.9リットル入りで、42kドン(約210円)という安さ。
安すぎてドキドキするけど、職場でも同じ銘柄の水を飲んでいるので、まあいいや。
在住5年目にして気づいたんだけど、ウォーターサーバーの下の部分が、
そこ、開くんだね!
ミニ冷蔵庫になっていた。けど、冷えが甘そう。
冷たい水はサーバーから出るし、個人的にはいまいち存在意義がわからない。
付いててよかった乾燥機
ハノイは、じめっとしてて、どんより曇りの天気が多いので、洗濯物がなかなか乾かない。
ベトナムは外干しNGではないけど、日本人駐在員の家庭は、室内干し&除湿器かエアコンで乾かしているのをよく見る。
うちのコンドミニアムは、外部から見えにくい、洗濯用のベランダが付いている。
大気汚染を気にするなら、部屋干しの方がいいんだろうけど、夏場や晴れたときは、そのまま外干ししている。(メイドさんが)
でも、冬から春にかけては、外干しでは全然乾かず、洗濯物が臭くなる…。
そこで、乾燥機が大活躍!
最近、何度か三途の川を渡りかけたけど…。
↓乾燥機修理のあれこれとメイドさんの話はこちら。
この乾燥機、すごいシンプルな操作方法。
ドアを開けて洗濯物を入れたら、
- 熱々か、熱さ控えめか、切り替えて、
- タイマーのダイヤルを回して、
- ドアを閉じて、スイッチを押すだけ。
ただし、3にクセがある。
推奨の操作。
実際の操作。
最初、取説にしたがって、指一本で押そうとしたら、まったく押せず、しばらく使い方がわからなかった。
やけになって、スイッチをバンッとやったら、動いた(笑)。
乾燥機がやや壊れてきてこうなっているのか、元からこうなのかは、不明だ。
炊飯器はシンプルの極致
でも、日本のものの方がご飯がおいしく炊けると評判で、ベトナム人は日本へ旅行すると、炊飯器を買って帰ってくることが多いとか。
我が家も日本の炊飯器を使いたくて、来越時に船便で送った。
船便が届くまでの間は、大家さんが用意してくれた炊飯器を使っていた。
サイズはどーんと1升炊き。
タイマー?コース?なにそれ?
ONのスイッチすらない。
コンセントをさすと、炊飯開始!
炊きあがると、レバーが下に切り替わって、(たぶん)保温モードに。
普通に白いご飯を炊く分には、早く力強く炊けていたんだけど、炊き込みご飯がうまくいかない。
具が入ったり、液体がどろっとしてると、ところどころご飯が炊けずに、ゴリゴリになってしまう。
というわけで、船便で日本の炊飯器が届いてからは、選手交代。
電子レンジはアジア仕様
電子レンジも、だいたいどのお宅にもあるだろう。
日本メーカーや韓国メーカーの、高機能なオーブンレンジも売られている。
我が家の大家さんが用意してくれていたのは、これまたシンプルな懐かしのタイプ。
ダイヤル式で、温めと解凍機能付き。
まあ、ほぼ、冷凍ご飯を温めたり、冷凍の肉を解凍するくらいしか使わないから、機能が少ないのは別にいい。
だけど、温めにムラがあり、何回か扉を開けて、食材の向きを変えないとうまくいかない。
一年くらい使い続けて気づいたんだけど、よく見たら、お皿が回ってなかった…。
大家さんに修理を頼んでもいいんだけど、朝食はたいてい冷凍ご飯を温めて食べているので、修理で何日も使えなくなったら、非常に困る。
いっそ、もっと機能のいいやつ買っちゃえ!
自動温め機能が付いてるようなレンジもあったんだけど、ハイスペックのものは、ボタン名もちゃんとベトナム語に翻訳されていて、読めなかったのであきらめた(泣)。
機能が増えたのはいいんだけど、謎のボタンが…。
「KERUPUK」ってなあに???
教えて、Wikipedia先生!
クルプックまたはクルプッ(インドネシア語: Krupuk, Kerupuk、オランダ語: Kroepoek、英語: Prawn crackers)とは、東南アジアや中国などで広く食用に用いられているキャッサバの根茎(芋)から採った澱粉(タピオカ)に、海老や魚のすり身などを混ぜ合わせ、薄くのして乾燥させたもの。中華海老煎餅。
なるほど、よくある、エビせんべいね。
って、専用メニューが必要なくらい、食べてるの?!
付属のお料理ブックも、オーブンレンジで作るかどうかは置いといて、中華料理、シンガポール料理、それに日本食まで、アジアが詰め込まれていておもしろい。
まあ、うちは結局、冷凍ご飯の温めと、冷凍肉の解凍しかしてないんだけど。
シンプルなやつで十分だったんじゃ…。
...
ムラなく温められるようになって、よかった! ということで。
我が家の場合は、大家さんのチョイスで、古いものを修理しながら長く使っているケースが多いのもあるけど...
ところ変われば、家電のラインナップや使い方にも、意外な違いがある。