ベトナムの紫の山芋「Khoai mỡ」をハノイで食べてみた
とろろ食べたい。長芋短冊もよし。
ベトナム・ハノイでは、日本食レストランで、とろろを食べられるところはある。
けれど、家でも食べたい。
お好み焼きやたこ焼きにも入れたい。
Webで調べた情報をもとに、ハノイで山芋を探してみた。
ベトナムの山芋をハノイで求めて
ハノイではリンラン市場(Cho Linh Lang)で扱っているお店があるとのことだけど、未確認。
会社で周りのベトナム人に聞いたら、市場で買えると言う。
そこで、近所の市場で探してみるも、どれだか確信が持てず。
ロッテやビンマートなど、スーパーでも探してみたけど、見当たらず。
あきらめかけたそのとき...
イオン・ロンビエンのスーパーで、発見!
茶色いコーナーに「Khoai」(ホアイ)=芋が3種類。
左のKhoai môn(ホアイモン)はタロイモ。
右のKhoai sọ(ホアイソー)は里芋っぽく使える、小さいタロイモ。
そして、Khoai mỡ(ホアイモー)が、探していた山芋!
かなり大きいものが多いなか、長さ20cmほどのものをゲット。
約500gで、23kドン(約115円)。
Khoai mỡは、紫の山芋
さっそく、ホアイモーを使ってみよう。
ひげ根のある黒い皮を洗うと、うっすら紫が見えた。
さくっと切れば、鮮やかな紫!
白と紫がまだらのびっくりカラーだけど、断面の繊維は長芋によく似てる。
とろろでいけるかな?
すりおろしてみたら、鮮やかすぎる紫の違和感(^^;)。
そして、ものすごい粘り!
長芋よりも水分が少なくて、濃厚。
恐る恐る味見してみたら、味も、濃い長芋って感じ。
粉っぽさや泥臭さはなく、おいしい!
Khoai mỡで、いざ日本食!
長芋の代わりに使って、日本食を作ってみよう。
まずは、縁の下の力持ちになっていただく。
たこ焼きの生地・60個分に、長芋の場合よりも控えめに、大さじ2杯程度入れてみた。
普通にくるくるいけたね。
かりっ、ふわっ、とろっでうまーい!
今度、お好み焼きにも、少しだけ入れてみよう。
あまった、おろしとろろ。
白だしを加えてみたけど、まだまだ粘りが強い。
たこ焼きプレートの端っこで、焼きとろろにしてみた。
かりっとモチモチで、うまーい!
派手な見た目に反して、優しい和の味(笑)。
これだけ濃厚だと、とろろの磯辺揚げにしても、上手にできそう。
さらに翌日。
山芋短冊で食べてみた。
短冊だと、紫のマーブルカラーも、綺麗。
おかかと、ちょっと甘めにめんつゆで、いただきまーす。
サクサク、とろとろで、うまー!
ちょっと色が抜けた?
ぬか漬けや、梅酢で漬けてもおいしいだろうな。
だれか、作って売ってほしい。(他力本願)
Khoai mỡ(ホアイモー)は、ヤムイモでダイジョでウベ
Khoai mỡについて、更に調べてみた。
Khoai mỡ(ホアイモー)は、ヤムイモの一種。
日本でとろろ芋として使われている、長芋や大和芋などは、同科同属の別種。
和名は、ダイジョ(大薯)、デンショ(田薯)、沖縄山芋、台湾山芋、こうしゃまん<奄美方言>など。
日本でも、沖縄や奄美で採れるらしい。
英語名は、Purple yam(パープルヤム)、Water yam(ウォーターヤム)。
フィリピンでは、Ube(ウベ)と呼ばれている。
...
ホアイモーは、ウベだったのか!
フィリピンの方のブログで何度も見たけど、同じ芋だと思わなかった。
フィリピンでは、アイスやお菓子やパンなど、いろいろなフレーバーに使われているよう。
ベトナムでの食べ方は、Canh khoai mỡ(カイン ホアイモー)と言って、すりおろしてスープにするそう。
ホアイモーは、長芋よりも水分が少なく、粘りが強く、味が濃厚でおいしい。
日本のとろろ芋のように使える。
またぜひ食べたい。
次は磯部揚げかな? それとも出汁で薄めてとろろ汁?
近くの市場やスーパーで見つかるといいな。
11月頭に、ハノイで白い山芋も発見!よろしければこちらも。
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