マンベーで昼食にベトナム料理を(コムザンズアボー)
近所のローカルな飲食店街は、朝食がメイン。
そんな中、わりと一日中買えるのは、コムザン(炒飯)。
少し前のことだけど、昼食にコムザンをマンベー(持ち帰り)で食べてみた。
通し営業のフォー屋でコムザンを持ち帰り
ベトナム料理にも炒飯はある。
炒飯は、ベトナム北部ではCơm Rang(コムザン)、ベトナム南部ではCơm Chiên(コムチエン)と言う。
(ベトナム北部ではRはザ行。)
Rang(ザン)もChiên(チエン)も英語だとdeep friedって訳されることが多い。
炒飯単品の専門店はあまり見たことがない。
よくあるのは、フォーのお店で炒飯も置いてるパターン。
汁麺のフォーは朝食の定番。
朝だけでなく、昼も夜も通しで営業しているお店は、焼きフォーや炒飯などの炒めものを置いていることが多い。
近所の店のメニューはこちら。
- お金について:kは千=000で、30kなら3万ドン=約150円。ベトナムドンから日本円へ大まかに換算するには、kを無視して5倍で。
Phở(フォー)は、Bò(ボー - 牛)とGà(ガー - 鶏)と両方あるな。
Cơm Gà Đùi(コム ガードゥイ)は、たぶん揚げた骨付き鶏もも肉に、白いご飯。
一番右下は、Phở xào(フォーサオ - 焼きフォー)にMỳ xào( ミーサオ - 焼きそば)。
お目当てのCơm Rang(コムザン - 炒飯)は、Gà Xé(ガーセー - 鶏肉)、Thập Cẩm(タップカム - 五目)、そしてDưa Bò(ズアボー - 高菜牛肉)。
コムザンは店頭でジャッジャッと作られる。
コムザンのご飯は黄色く色づけ&パラパラに炒めた状態でストックされている。
黄色いご飯の右の方、ざるの中身は野菜は高菜漬け。
店頭には、炒飯用の細かい具材と、焼き麺用の大きめの具材がいろいろ。
注文が入ると、ご飯と具材を合わせて炒めていく。
ああ... いい匂い。
高菜牛肉炒飯 30kドン(約150円)と五目炒飯 25kドン(125円)を一つずつ、マンベー。
いざ、熱々のコムザンを実食!
日本のラーメン屋の炒飯なら、ラーメンスープを付けてくれる。
ベトナムのフォー屋の炒飯なら、フォーのスープ付き。
スープが熱くて、容器がひしゃげてる…(^^;)。
子どもには、五目炒飯こと、Cơm Rang Thập Cẩm(コムザン タップカム)。
お店で、ベトナム醤油をかけてきた。
少し甘めのベトナム醤油は、味が薄めのベトナムの炒飯によく合う。
味付けは、ヌクマム(魚醤)と味の素的うま味調味料かな。
生姜や長ネギは入らないし、日本で食べ慣れた炒飯とはだいぶちがう味。
具材は、パラパラの長粒米、卵、インゲン的な大きな豆、にんじん、コーン、ベトナムハム。
タップカムの具材はお店によってちがうけど、だいたいこんな感じ。
私は、高菜牛肉炒飯こと、Cơm Rang Dưa Bò(コムザン ズアボー)。
まずは、パクチーと青ネギが浮いた、フォーのスープを一口。
わりとシナモンやカルダモンが強め。そしてちょっと甘め。
...このお店の汁麺のフォーはあんまり好みじゃないかも(^^;)。
フォーは、一本勝負のお店で食べる方がいいかな。
気を取り直して...
コムザンズアボー、いただきまーす!
ジャンクにうまーい!
ベースのご飯は、タップカムと同じく、卵と炒めたパラパラの長粒米。
そこに、下味付きの牛赤身肉、ほのかな酸味の高菜の塩漬けがうまーい!
辛味は一切ない。お好みで、生の赤唐辛子を入れたベトナム醤油をかけてもよし。
パラパラの炒飯、ごちそうさま。
「コムザンズアボー」は2パターンある
Cơm Rang Dưa Bò(コムザン ズアボー)は、ベトナム北部のハノイでは炒飯の定番。
実は、全く同じ名前で、具材が別皿のパターンもある。
このお店は、炒飯の方は、卵と青ネギがちょこっと入るだけ。
そして、Dưa Bò(ズアボー)のとこは、別皿の炒め物で提供。
大きめに切った高菜漬け、牛肉、玉ねぎ、トマトもはいって、ボリューム満天。
薄味の炒飯と一緒に食べると、とってもおいしい。
具材入り炒飯と、炒め物添え炒飯と、両方のパターンを置いてる店もある。
お店によって呼び方はいろいろだけど、とある両方置いてるお店では...
具材入り炒飯の方は、Cơm Rang Dưa Bò(コムザン ズアボー)。
炒め物添え炒飯の方は、Cơm Rang Dưa Xào Bò(コムザン ズアサオボー)。
Xào(サオ)は、「軽く炒める」(stir fried)の意味で、炒め物に付ける。
差分がXào(サオ)があるかないかだけ…。
片方しか置いていないお店では、出てくるまでどっちかわからない。
まあ、それぞれ違ったおいしさがあるから、どっちを食べても損はない☆
機会があれば、お試しあれ。
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